システム開発を簡単に行うことができるパッケージ開発ですが、なぜ簡単に開発ができるかその仕組みを知らない人も多いのではないでしょうか。
パッケージ開発にはどういったメリットがあるのかを理解して、適した内容の開発に使うことで真価を発揮します。
そこで、本記事では、パッケージ開発のメリットやデメリット について解説します。
是非、参考にして、効果的なパッケージ開発の使い方を理解して活用してみてください。
目次
パッケージ開発とスクラッチ開発の比較
パッケージ開発とスクラッチ開発には、それぞれの特徴があり、用途に適した方法を選ぶことが重要です。
大きな違いについて以下の表にまとめます。
各開発方法のメリットとデメリット を押さえて、開発方法ごとの適性について知りましょう。
開発方法 | パッケージ開発 | スクラッチ開発 |
内容 | 事前に開発された機能を活用し、組み合わせることで開発を行う。 | 機能など全て1からシステムを開発する。 |
費用 | 数十万円~ | 数百万円~ |
開発期間 | 最短で数日後 | 最短で数か月 |
メリット | ・短期間で開発することができる ・費用が安い。 | ・デザインや機能の独自性が高い。 |
デメリット | ・デザインや機能に制限がある。 | ・開発まで時間がかかる。 ・費用がかかる。 |
パッケージ開発のメリット
知識が浅くても開発ができる
スクラッチ機能では各機能を全て1からコードを書いて開発する必要がありますが、パッケージ開発ではあらかじめ用意されている機能を組み合わせることで簡単に開発することができます。
プログラミングに関する知識が浅い人や、開発の経験が少ない人でも開発できる点はパッケージ開発の大きなメリットの1つです。
コストを抑えることができる
パッケージ開発では、機能を開発する手間を大きく省略できるため、開発期間や費用などのコストを抑えることができます。
システムの開発では人件費が占める割合が一番大きいため、高度なIT人材が必要ない点は、大きなコストカットに繋がると言えるでしょう。
開発期間が短い
パッケージ開発は必要な機能が用意されていることから、機能を開発するための時間が必要なく、全体的に見ても開発期間が短い点がメリットの1つとして挙げられます。
具体的には、スクラッチ開発では数か月から数年ほど開発にかかるとされていますが、パッケージ開発では最短数日で開発を行うことが可能です。
開発期間の短さはコストを抑えることに繋がる他にも、時間に余裕が生まれることから、品質の向上や問題の修正に時間を使うことができ、クオリティアップにも貢献します。
パッケージ開発のデメリット
機能に制限がある
パッケージ開発はあらかじめ用意されている機能を組み合わせて開発を行いますが、逆に用意されていない機能の実装は難しいです。
パッケージ毎によって用意されている機能は異なりますが、それぞれに用意されている機能に制限される点はデメリットだと言えます。
独自の機能や、高度な機能が必要な場合はパッケージ開発では限界があると考えられます。
デザインに制限がある
パッケージ開発では、デザインは用意されたテンプレートの範囲で選ぶことが多いです。
テンプレートによって様々なデザインを選ぶことができますが選択肢に制限があるため、同じパッケージで作られた他の有名サイトとデザインが似てしまうこともあるでしょう。
スクラッチ開発のメリット
オリジナルの機能を開発できる
スクラッチ開発の最大のメリットは、オリジナル機能を開発することができる点です。
パッケージ開発ではあらかじめ用意された機能に限られますが、スクラッチ開発では他に見ないような機能や複雑な機能など、自由に機能を追加することができます。
また、後から欲しい機能を追加しやすい点や、独自性の高い開発が行える点などから、企業のシステムなどを開発する場合には恩恵が大きいと言えるでしょう。
オリジナルのデザインにすることができる
スクラッチ開発では、パッケージ開発のようなテンプレートを使うことなく自由なデザインで開発することができます。
他のパッケージ開発によって作られたシステムと差別化を図りたい場合や、システム毎に適した使いやすさを重視した開発を行いたい場合は、大きなメリットとなります。
スクラッチ開発のデメリット
コストがかかる
スクラッチ開発は1から開発を行うため、時間が長期化することがほとんどであり、専門的な技術が必要なことから外部の企業に委託することや専門能力を持った人材を雇って開発を行うことが欠かせないでしょう。
このため、スクラッチ開発は大きなコストがかかる開発方法となっています。
開発まで期間を要する
スクラッチ開発は、1から手動による開発を行う必要があるため、開発に長い期間を要します。
最低でも数か月程度必要で、長い場合には1年を超えることもあります。
出来るだけ早く運用を開始したい場合や、システムが開発できないと業務を始められない場合などは、スクラッチ開発を選ぶことによる弊害が大きいでしょう。
パッケージ開発での開発が短期間になる理由
パッケージ開発では、システム開発に必要な機能が事前に開発されて準備されています。
そのため、機能を開発するために必要な時間が短縮できるため、短期間で開発することができます。
開発に必要な知識も少ないため、必要な技能を勉強する時間や、人を集める時間も短縮することができます。
他にもテンプレート機能やシステムの全体像の把握しやすさによる引継ぎの容易化など、パッケージ開発を使うことによる時間面での恩恵は大きいものだと言えるでしょう。
カスタマイズをする際の注意点
目的とする機能が完全に一致するパッケージが見つからない場合、目的に近いパッケージをカスタマイズして使うという方法があります。
この方法は、目的に合わせたシステムを導入するために最適な方法ですが、一方で気を付けなければならない注意点が存在します。
パッケージを開発する場合は、カスタマイズ部分を開発するためのコストや時間が必要です。
カスタマイズ部分が増えた結果コストや時間が大きくなりすぎてしまってはパッケージ開発のメリットが少なくなってしまうので事前にどの程度のカスタマイズが必要なのかを考えるようにしましょう。
パッケージ開発を行っている企業
MakeShop
MakeShopは、「はじめてでも誰でもかんたんに『あなただけのECサイトが作れる』サービスです。」と説明しているように、ECサイトに特化したパッケージ開発サービスです。
初期費用11,000円、月額費用11,000円で利用を始めることができ、さらに長期間での契約に応じてさらに割引されます。
電話サポートや、機能数の多さ、全て無料で使えるおしゃれなテンプレートなど、開発経験の少ない人でも簡単に開発が行えます。
SMILE V 2nd Edition
SMILE V 2nd Editionは、販売や会計、人事給与など様々な基幹業務システムに対応しているパッケージ開発サービスです。
幅広い業種に対応している他、充実したサポートや独自の機能の追加、日常業務の自動化など、状況を選ばずに使うことができます。
特に、独自の機能を追加できるため、カスタマイズしやすい点で汎用性が高いパッケージだと言えます。
また、サポートではエンジニアの対応や画面を共有しながらの遠隔サポートなど、開発の経験が少ない人にも優しい仕組みとなっています。
マッチングクラウド
マッチングクラウドは、マッチングサイトの制作に特化したパッケージ開発サービスです。
決済機能やレビュー機能、チャット機能など、マッチングサイトの運営に必要な機能を網羅しており、追加費用0円で全て利用することが可能です。
サポートも実施していて、容易にマッチングサイトを作成することができるため、サイト運営の経験がない方にこそマッチングクラウドでのサイト運営を始めることをおすすめします。
パッケージ開発を活用し、効率よくシステム開発をしよう
本記事では、パッケージ開発とスクラッチ開発の比較やパッケージ開発が短期間になる理由、カスタマイズをする際の注意点、パッケージ開発を行っている企業について解説しました。
パッケージ開発を効果的に活用するためには、目的に応じて適切な種類を選ぶことが重要です。
特に、マッチングサイトは最近需要が増えてきていることもあり、開発する機会も多いでしょう。
このため、マッチングクラウドは特におすすめのパッケージ開発サービスだと言えます。