自社のホームページを制作することによって知名度の向上や新規顧客の獲得につながりますが、ホームページを公開して終わりではなく、継続的に管理をする必要があります。
しかし、ホームページやwebサイトの保守では具体的にどのような業務を行う必要があるのかを理解していない人が多いのではないでしょうか。
本記事では、ホームページの保守が必要な理由や必要な業務内容について解説します。
ホームページの保守にかかる費用の相場についても解説しているので、是非最後までご覧ください。
目次
ホームページ(Webサイト)の保守とは?
ホームページ(Webサイト)の保守とは?
ホームページは一度公開したらその後も管理し続ける必要があります。
ホームページの保守とは、ホームページを良好な状態で維持するための一連の作業のことです。
ホームページの制作を外部委託しても、外部委託先で基本的に保守は行いません。
そのため、ホームページの発注者が自ら保守をするか、新たに保守を外部委託する必要があります。
ホームページ(Webサイト)の保守が必要な理由
ライセンスに違反してしまう可能性があるから
ライセンスとは著作権のことで、違反した場合は罰則を受けなければなりません。
特に制限が厳しいのはコピーライト、コピーレフト、コピーセンター、パブリックドメインなどで、さらに現在はこれらが複雑化し、常に変化しています。
そのため、ホームページを公開した日以降もライセンスに違反していないか定期的に確認をする必要があります。
サーバーとドメインが失効する可能性があるから
サーバーやドメインには契約期限が存在します。
この契約期間が過ぎたまま更新をしないと、ホームページを閲覧することができなくなってしまいます。
サーバーやドメインの契約期間は契約会社や種類によって異なるため、更新を忘れてしまいがちです。
そのため、公開したホームページのサーバーとドメインの契約期間や契約更新期限はいつかを事前に把握しましょう。
不正アクセスによってデータが改ざん・窃盗される可能性があるから
ホームページに脆弱性があった場合、それを放置してしまうと不正アクセスやサイバー攻撃をされる可能性があります。
このような事態を防ぐためには、定期的にアップデートを行ったり、データアップロード時や更新に使用するFTPパスワードを定期的に変更したりすることが重要です。
ホームページ(Webサイト)の運用保守における具体的な作業内容
サーバーの管理
サーバーとは自社のホームページがインターネット上に存在するための「土地」と表現されることが多いです。
サーバーは一度契約をしたら契約をし続けられるわけではなく、定期的に更新をしなければなりません。
いつ契約期限が切れるのか、いつまでに更新をしなければいけないのかを事前に把握しておきましょう。
ドメインの管理
ドメインとは自社のホームページがインターネット上のどこにあるのかを表す「住所」のようなものです。
サーバーと同様にドメインも契約期間が決まっているため、契約更新を忘れずに行いましょう。
SSLサーバー証明書の更新
SSLサーバー証明書とは、webサイト運営者が存在していることと通信が暗号化されていることを証明するために必要なものです。
この有効期限が切れたまま更新されなった場合、ホームページを表示した時にエラーが表示されたり、暗号化通信が行えなくなったりする可能性があります。
そのため、ホームページ公開後も定期的に更新をしなければなりません。
CMS(コンテンツマネジメントシステム)のバージョンアップ
CMSとはWordPressやMovableなどホームページやwebサイトを運営するために必要なシステムです。
頻繁にアップデートを行う必要がありますが、基本的にワンクリックで簡単にバージョンアップすることができます。
しかし、ホームページとの互換性に関して問題が発生してしまう可能性があるため、十分な知識を持った上で行うか、専門の企業に委託することをおすすめします。
最新のブラウザ・端末へのバージョンアップ
ChromeやSafariなどのブラウザやPC、スマートフォン、タブレットなどの端末は今後どれが主流になるか予測することができないため、新しいバージョンが出た場合にはすぐに対応するようにしたほうがいいでしょう。
ChromeやSafariなどのブラウザやPC、スマートフォン、タブレットなどの端末は頻繁に新しいバージョンが登場するので、その都度アップデートを行うようにしましょう。
ホームページの保守をする際の注意点
ホームページを狙った不正アクセスやハッキングが増えているということを把握しておきましょう。
近年、ホームページを乗っ取って詐欺サイトに誘導したり、ウイルスを埋め込んだりするなど悪質な手法が見られます。
ホームページが機能しなくなるだけでなく、ホームページに関わった多くの人に迷惑をかけてしまうのでホームページやサーバーの保守はかなり重要です。
また、不正アクセスやハッキングによってホームページが完全に消えてしまう可能性への対処として、必ずホームページのバックアップをとっておくようにしましょう。
ホームページの保守を委託する場合
自社で保守するのと委託するのではどちらがいいの?
ホームページの保守を自社で行うのではなく、外部の管理会社に委託することも可能です。
外部委託と自社での保守にはどちらもメリットがあるので、自社の状況に合わせて適した方を選びましょう。
社内にITやセキュリティに詳しい人材がいる場合は自社で保守を行うことをおすすめします。
一方で、社内にIT人材がいない場合や本業に集中したいという場合は外部に委託したほうがいいでしょう。
外部委託のメリット
保守に特化した専門家に任せることで最新技術に対応できる
保守に特化したプロに任せたほうが、自社で行うよりも質の良いシステムや技術を使用することができます。
そのため、セキュリティ対策のためのアップデートにも早期に対応することができます。
また、ホームページ全体を確認してセキュリティや技術の面で不十分な点を修繕してくれるため、自社で保守を行うよりも安全性の強化につながりやすいです。
自社社員は本業に集中することができる
ホームページの保守は定期的に確認をしなければならないため、自社で保守を行う場合には自社の人材を複数人回す必要があります。
しかし、外部に保守を依頼した場合はその必要がないため、業務の効率化につながります。
外部委託のデメリット
コストがかかる
ホームページを管理している会社によって必要な費用は異なりますが、技術力の高い会社であるほど外部委託にかかるコストは高くなります。
自社に優秀なIT人材がいる場合には、その社員が保守を行ったほうが、コストがかからない場合があるので、自社の状況によって外部委託をするかしないかを判断しましょう。
ホームページ保守のノウハウが自社に蓄積されない
外部委託した場合、ホームページの保守の業務遂行の過程を把握することができません。
そのため、自社内に保守のノウハウが蓄積されず、自社内の人材の保守スキルは成長しません。
長期的な目で見ると、自社内で保守のノウハウを蓄積したほうがいい場合もあります。
ホームページ(webサイト)にかかる費用の相場
自社でホームページの保守をする場合と外部委託する場合ではどれほどかかる費用が異なるのでしょうか。
管理する内容や委託先による保守にかかる費用の違いについて解説します。
自社で保守をする場合
自社で保守管理する場合はサーバーとドメインの管理やSSLサーバー証明書の更新を行います。
社内の社員が業務を行うため、かかる費用の相場は10,000円以下程であり、それほど高い費用はかかりません。
中小規模の管理会社に委託する場合
中小規模の管理会社に委託する場合は自社で管理する場合と同様にサーバーとドメインの管理やSSLサーバー証明書の更新、加えてのコンテンツの更新や各種障害の対応を委託します。
費用の相場は10,000円から30,000円程度です。
最低限の保守に加え、コンテンツの運用のサポートをしてもらいたい場合には中小規模の管理会社に委託するといいでしょう。
中小規模~大手の管理会社に委託する場合
中小規模から大手規模の制作会社に委託する場合はサーバーとドメインの管理やSSLサーバー証明書の更新、コンテンツの更新や各種障害の対応、CMSのメンテナンス、レポーティングを委託します。
費用の相場は20.000円から50.000円程度です。
ホームページの全体的な保守の業務をサポートしてもらいたい場合には中小規模~大手の管理会社に委託するのがおすすめです。
大手の管理会社に委託する場合
大手規模の管理会社に委託する場合はサーバーとドメインの管理やSSLサーバー証明書の更新、コンテンツの更新や各種障害の対応、CMSのメンテナンス、レポーティングに加えてコンサルティングのような業務を行ってもらいます。
この場合50,000円以上の費用がかかりますが、SEOの観点からホームページを保守についてサポートしてもらいたい場合には大手の管理会社に委託するといいでしょう。
ホームページ開発にパッケージを活用する利点は?
パッケージ開発とは
パッケージ開発とは完全オリジナルのシステムを開発するスクラッチ開発とは異なり、汎用的に利用できる既存のフレームワークやソフトウェアを自社の用途や要件に合わせてカスタマイズする手法です。
ホームページのパッケージに関しては、その提供元がホームページの保守も行うことが多いです。
パッケージ開発の利点
既存のソフトウェアをもとに開発を行うため、開発費用や人件費、環境構築のためのコストを抑えることができます。
また、既にソースコードの書かれたパッケージを使用するため、ゼロから開発を始めるよりも開発期間を短縮することができます。
このように、パッケージ開発はスクラッチ開発よりも費用や効率の面でメリットがあります。
継続的に保守管理し続ける必要があるホームページの開発でも、パッケージを活用することによってコストの削減と業務の効率化につながります。
まとめ
本記事ではホームページの保守が必要な理由や具体的な業務内容について解説しました。
ホームページは継続的に管理し続ける必要があるので、保守まで一貫して担ってくれるパッケージ開発の活用がおすすめです。
マッチングサイトの開設を考えている人におすすめしたいのが、マッチングクラウドというマッチングサイトのパッケージです。
マッチングクラウドをカスタマイズするだけですぐに自社サイトを開設することができ、さらに保守管理までしてくれます。
マッチングサイトの開発をお考えの方はぜひ活用してみてください。