マッチングサービスと言えば、ECサイトやマッチングサイトのようなBtoCのサービスを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、最近ではBtoBのマッチングサービスも注目されています。
また、BtoBマッチングサービスでは、他のマッチングサービスに対して需要が幅広いことから競争が起こりにくく、参入しやすい分野だと考えられます。
一方で、BtoBマッチングサービスについて詳しく知っている人は少なく、開発を考えるうえで困っている方も少なくないでしょう。
そこで、本記事ではBtoBにおけるマッチングサービスについて詳しく解説します。
目次
BtoBにおけるマッチングとは?
BtoB向けのマッチングサービスとは
マッチングサービスとは、モノやサービスの需要と供給を結びつけるサービスを示します。
その中でも、特にBtoBビジネスマッチングサービスとは、製品やサービスを提供したい企業とそれを必要している企業の需要と供給を結びつけるサービスのことを示します。
製品のやりとりやサービスの購入など、様々な用途で利用されており、発注側は基本的に無料で利用できるため、現在では幅広い領域で用いられているサービスです。
また、広告活動が容易になる点やサービス比較が行いやすい点、無料で利用出来る点など多くのメリットが存在します。
このように、BtoB向けのマッチングサービスを活用することで発注者側も受注者側も様々な恩恵を受けることができると言えるでしょう。
BtoB向けマッチング市場
BtoB向けマッチング市場は大きく伸びている分野だと言えます。
2018年に発表されたミック経済研究所の調査によると、2017年度の総市場規模は約400億円超となっており、2018年には前年比126.7%の約548億円になると見込まれました。
さらに、2021年度には約1176億円になると予想されました。
これは、年平均で31.8%の成長となっています。
このように、BtoB向けマッチング市場は大きく伸びている分野であり、これからも発展が期待できる市場だと言えるでしょう。
BtoBのマッチングサービスが注目される理由
オープンイノベーションに活用することができる
オープンイノベーションとは、製品開発や技術開発、研究開発や組織改革などにおいて、自社以外の組織や機関などが持つ知識や技術を取り込んで自前主義からの脱却を図ることを示します。
現在では、社会課題の複雑化や価値観の多様化など、一社の技術や知識だけでは解決できない問題が増えてきているため、様々な企業や専門家が協力することが不可欠です。
そこで、オープンイノベーションに活用することができ、課題の解決が図れるBtoBマッチングサービスの需要が高まっています。
比較がしやすい
BtoBマッチングサービスでは、製品やサービス情報、料金相場の比較をまとめて行うことができます。
このため、1つずつ情報やサイトを探しながら見比べる必要がなく、効率よくサービスの比較を行うことが出来る点はBtoBのマッチングサービスのメリットであり注目される理由の1つです。
また、各依頼予定先に費用の見積もり依頼を出してそれぞれ比較することで、外注するべきか自社で取り組むべきかといった判断にも繋げることができます。
また、外注の方が効率的だと判断した場合、自社は別の作業に尽力できるため、作業効率の向上にも繋がることが期待できます。
販路を広げることができる
BtoBビジネスマッチングサービスを利用し、企業情報を登録しておくことで他のユーザーや企業の目に留まるようになり、新規顧客の獲得に繋がることが期待できます。
特に、今まではマッチングする機会のなかった相手が、マッチングサービスを通して受動的に情報を得ることで、新しく関係を構築出来る点は大きなメリットだと言え、販路の拡大が期待できるでしょう。
さらに、管理が必要であったり、効果が現れるまでに時間が必要であったりする一般的な広告と違い、BtoBビジネスマッチングサービスは登録するだけですぐに効果が期待出来る点も注目される理由だと言えます。
他社から学ぶ特化型のBtoBマッチングサービス
BtoBマッチングサービスには様々な種類があり、それぞれ特定の機能や業界に特化したものが多く、目的に応じて使い分けることで効果的にマッチングすることが期待できます。
また、それぞれのBtoBマッチングサービスによってマッチングの対象としている企業も異なるため、複数のサービスを併用することも効果的です。
本項では、具体的なBtoBマッチングサービスの例や詳細について紹介します。
アイミツ
引用:アイミツ
アイミツは様々なサービスを展開しているBtoBビジネスマッチングサービスですが、その中でも特に、アイミツSaaSはSaaSに特化したサービスとなっています。
SaaSとは、「Software as a Service」の略称で、ベンダーのクラウドサーバー上のソフトウェアを、インターネット経由で利用するサービスのことを示します。
アイミツSaaSでは、目的とした機能やカテゴリ、ジャンルから自社に最適なSaaSサービスの比較検討が可能です。
比較ビズ
引用:比較ビズ
比較bizは、「お仕事を依頼したい人」と「お仕事を受けたい人」を無料で繋ぐ、日本最大級のマッチングサイトとなっています。
幅広い業種を網羅していることが特徴で、各業種の中からそれぞれの領域に絞って案件を募集することが可能です。
例えば、Web制作会社の中でも、ホームページ制作やECサイト制作、SEO対策など、用途に応じて仕事を依頼することができます。
ビズクリエイト
引用:ビズクリエイト
ビズクリエイトは、金融機関と提携している点が特徴のBtoBビジネスマッチングサービスです。
商談を希望する企業同士をマッチングすることで、「新たなビジネスパートナーを探したい、企業価値を向上させたい」というニーズに応えるサービスです。
ニーズを登録してマッチングする点が特徴となっていて、必要な機能を登録する企業と、提供できる技術や製品を登録する企業同士をマッチングすることで商談に発展する仕組みとなっています。
食品開発OEM.jp
引用:食品開発OEM.jp
食品開発OEM.jpは、食品OEMメーカーと食品を開発したい会社をマッチングさせるBtoBビジネスマッチングサービスとなっています。
OEMとは、「Original Equipment Matufacturing」の略称で、ブランド側の依頼した商品をメーカーが製造する手法のことを示します。
食品開発OEM.jpでは、食品OEMに特化して、食材から調味料、調理済みの食品まで幅広い食品について取り扱っている点が特徴です。
店舗デザイン.COM
引用:店舗デザイン.COM
店舗デザイン.COMは、店舗の出店・改装に特化したBtoBビジネスマッチングサービスとなっています。
店舗の出店・改装を希望する依頼者は、作りたいお店のイメージを登録することで、イメージに共感したデザイン会社から提案が来る仕組みです。
具体的なデザインが決まっていない場合や、店舗の出店経験がない場合などでもイメージだけで登録することができ、依頼者は無料で利用することができるため、依頼者に合ったデザイン会社を見つけることに貢献するでしょう。
BtoB向けマッチングサイトの開発はパッケージ開発がおすすめ
サイトの開発方法はスクラッチ開発やパッケージ開発など様々な方法がありますが、BtoB向けマッチングサイトの開発にはパッケージ開発を活用することがおすすめです
パッケージ開発とは、事前に開発された機能を組み合わせることで開発を行うことができる開発方法です。
複雑なシステムの開発は難しいですが、短期間でシステムを開発し、コストを抑えることが可能です。
まとめ
本記事では、BtoBにおけるマッチングサービスについての説明からBtoBマッチングサービスが注目される理由、BtoBマッチングサービスの事例について解説しました。
BtoB向けのマッチングサイトの開発にはパッケージ開発の活用が効果的であることを紹介しましたが、マッチングサイトに特化したサービスを利用することがおすすめです。
そこで、BtoB向けのマッチングサイトを開発するには、マッチングクラウドがおすすめです。
マッチングクラウドはマッチングサイトに必要な機能を網羅しているだけでなく、複数のテンプレートから選びオリジナルのマッチングサイトを簡単に作成することが可能です。
気になる方はぜひ一度マッチングクラウドまでお問い合わせください。