「起業はしたいけど、どの分野で起業しよう」そんな悩みを抱えていませんか?
- お金がほしい
- 時間や環境に囚われずに仕事したい
起業したい理由は様々ですが、
どの分野で起業するか、ここがすごく悩ましいところ。
私自身起業した身として言えることは、ITでの起業が圧倒的におすすめです。
ITでの起業はリスクがほとんどありません。
その上、他の飲食店やショッピングサイトと比べてかなり利益率が高くリターンの大きい業界です。
リスクゼロ、でもリターンは大きい、IT起業は言わば現代版の打ち出の小槌です。
今回はそんな「IT起業がおすすめである理由」や「おすすめのITビジネス」「具体的な起業までの流れ」などをご紹介します。
あなたの起業の参考になれば幸いです。
目次
1. ITで起業するのがなぜおすすめなのか
ITで起業する最大のメリットは「圧倒的にリスクが少ない」ことにあります。
具体的には、
- すぐ始められて、初期費用が掛からない
- 仕入れや在庫がいらない
- 仕事が取りやすい
これらを満たすビジネスはリスクが少なく、借金や倒産のリスクを最小限に抑えることができます。
1-1. すぐ始められて、初期費用が掛からない
起業での最大のリスクはビジネスを始めるのに時間やコストがかかり過ぎることです。
IT起業はPC1台あれば起業できるようなビジネスが多く、初期費用がかかりません。
また、ビジネスの立ち上げも早いものだと1時間もあれば始めることが可能です。
反対に初期費用のかかる業界、例えば飲食店業界での起業はかなりリスクを伴います。
飲食店を立ちあげるには賃貸の契約、内装工事、外装工事など数百万の初期費用がかかります。
なんとか資金面ではクリアしたところで、店舗のオープンには1ヶ月も2ヶ月もかかります。
運よくお店が流行ればいいですが、半年以内に70%の店舗が閉店する飲食店業界では、その成功確率は決して高くはありません。
最悪そのビジネスが失敗に終わったときには、数百万の損失といくらかの借金を背負うことになるかもしれません。
初期費用に莫大な費用がかかるビジネスというのはそれだけ失敗したときのリスクが大きい業界なのです。
1-2. 仕入れや在庫がいらない
起業でのリスクとして気をつけたいのが商品の仕入れや、在庫余りなど、毎月の固定費がかかることです。
飲食店業界などの場合、
- 食材の仕入れ
- 店員さんの人件費
- 店舗の家賃
など毎月数十万円の固定費がかかります。
毎月数十万の固定費がかかると、毎月の固定費の返済のプレッシャーに追われ、精神的にもかなり負担になるでしょう。
IT起業では、
- システム開発
- ライティング
- コンサルティング
など在庫や仕入れが発生しないビジネスを始めることができます。
毎月の固定費がほとんどかからないので、売上がない月でも借金が増えるようなことはありません。
ITでの起業にはマイナスがないのです。
1-4. 仕事が取りやすい
ITでのビジネスはインターネット上で仕事を募集、発注している件数が圧倒的に多く、仕事が取りやすくなっています。
例えば、
- ライフスタイルメディアのライター募集
- 新規Webサービスの開発依頼
- 100万PVあるメディアの広告運用
などなど、インターネットで働き手を募集している案件が多々あります。
今後もアウトソーシングやスキルシェア市場は大きくなっていくことが見込まれています。
仕事さえ選ばなければ、仕事が無くて生活できない、というような状態になることはほぼないと言えるでしょう。
1-5. IT起業はギャンブルではない
起業は一種のギャンブルと例えられることがあります。
スマホゲーム業界では、大手のゲームメーカーが莫大なマーケティング費用と開発コストをかけたソーシャルゲームが全く売れず、個人が1日で作ったカジュアルゲームがSNSで話題になり爆発的に売れるといったことが度々発生します。
ユーザーのニーズは多種多様で、不確定な要素が多すぎるため、例えどんなに万全の準備をしたつもりでも、その事業が当たるかどうかはやってみないと分かりません。
そのため、失敗することを大前提に、失敗してもまた何度も新しいビジネスに挑戦することが起業の成功確率を高めてくれることになります。
カジュアルファッションでお馴染み、ユニクロの創立者ある柳井正氏は自身の著書でこう書いています。
僕はずっと失敗してきた。今までのどのビジネスでも一勝九敗くらい。唯一成功したのがユニクロです。
出典:『一勝九敗』 柳井正
柳井さんレベルの起業家でも10回中9回は失敗するのです。
平凡なサラリーマンの場合、例え失敗しても何度でも再チャレンジできるのであれば、30回チャレンジすれば1回は事業がうまくいくかもしれません。
その1回が29回の失敗を帳消しにするぐらいの成功になればいいのです。。
ですが1回の挑戦で再機能不能なほどの借金をしてしまうと再チャレンジすることもままならないしょう。
そのため、起業するなら「失敗したときに再起不能になることなく、また再度チャンレンジできるような事業」を選ぶことが大切です。
そして、それを満たしてくれるがネットビジネスであり、IT起業なのです。
2. IT起業でおすすめのビジネスモデル5選
ITビジネスは年々そのビジネスモデルが多様化しています。
そのため「具体的にどんなビジネスモデルで起業すればいいか分からない」という方が多くいます。
ここではIT起業で特に人気で、かつリスクの少ないビジネスモデルをご紹介します。
2-1. リスクがなく、知識がなくても始めやすいWebメディア
キュレーションサイトやブログなどのWebメディアは、立ち上げにかかる期間が短く、費用も安く、リスクが少ないビジネスモデルです。
月100万PVのサイトであれば、アフィリエイトや企業広告などで月収50〜100万円ほどの収入になります。
ファッションが好きならファッション系メディア、スポーツが好きならスポーツ系メディアなど、好きなことでビジネスを始めたい方にもおすすめのビジネスモデルです。
Webメディアの事例
サイト名 | サイトの説明 |
gori.me | iPhoneやMacなどのガジェット系の紹介をする個人ブログ。月間のPV数は500万を超える。 |
ノマド的節約術 | 節約・倹約をテーマにライフハックを紹介するメディア。月間のPV数は500万を超える。 |
2-2. プログラミングができるならシステム開発
プログラミング経験があるのであれば、自分でWebサイトやスマホアプリを作れる方にはシステム開発・受託開発をはじめの事業として選ぶことをおすすめします。
現在システム開発の需要は年々上昇傾向にあり、高単価な案件が比較的見つけやすくなっています。
受託開発の中で上流から下流まで実地経験があると、エンジニアのキャリアとしても転職市場で高く評価されるため、会社を廃業した際のリスク担保にもなります。
2-3. 在庫がなくてもできるショッピングサイト
在庫を持たない商材、例えば
- 結婚式のムービーテンプレート
- WordPressのテーマ販売
- 集客ノウハウをまとめた情報冊子
など、商品の在庫を持たない(無限にある)商材の販売もリスクがなく、おすすめです。
ただ、その手軽さとリスクの少なさから競合も多く、特にWordpressのテーマ販売は多数の事業者で溢れています。
もし、これから新たにWordpressのテーマ販売を始めるなら
- 女性がターゲットの整骨院向けのテーマ
- 高級和食店向けのテーマ
など、差別化を図ったジャンルで販売することが必要なります。
WordPressテーマ販売の事例
サイト名 | サイトの説明 |
TCD | WordPress販売の国内最大手。洗礼されたデザインのテーマを多数販売している。 |
2-4. 特技を活かしたスキル販売
WebライティングやSEOの知識があればその知識を生かして
ランサーズやクラウドワークでライティングやSEOのコンサルティングで収入を得ることも可能です。
もうあなたの中に既にある知識であれば、これから新しく学び始める必要もなく、すぐにでもビジネスを立ち上げることができます。
私がおすすめするクラウドソーシングのサイトは次の4つです。
サイト名 | サイトの説明 | こんな人におすすめ |
ランサーズ | フリーランスや副業向けの案件が豊富
などの案件が多い |
|
クラウドワークス | フリーランスや副業向けの案件が豊富
などの案件が多い。 ランサーズと案件の種類が似ているため、どちらのサイトも登録しておくことをおすすめします。 |
|
ココナラ | 主婦や副業の人など、個人がスキルを販売
などの案件が豊富 |
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ビザスク | スポットコンサルティングで、個人と企業をマッチングする
など経験を活かせる案件が豊富 |
|
2-5. 専門家との人脈があるならマッチングビジネス
あなたの周りに弁護士や、税理士、コンサルタントなどの事業者がいれば、事業者に仕事を依頼したい人を紹介し、その手数料を得る、マッチングビジネスがおすすめです。
マッチングビジネスはスタートに必要な資金が少なく、在庫も持たないためリスクがほとんどありません。
もしあなたが100万円以上の高単価の商材を紹介することができれば1回の紹介料で10万以上の手数料を得ることが可能です。
3. IT起業で失敗しないために必ず知っておきたいポイント
3-1. 反省と改善無くして成功はない
ITの起業家にとってプログラミング知識やWebライティングなどの知識は必須ではありません。それらの知識がなくても成功を収めた起業家はたくさんいます。
しかし、反省と改善無くして成功した起業家はいません。
立ち上げた事業がはじめから上手くいく人は滅多にいないのです。
失敗する中で、「なぜ失敗したのか?」「何を改善すれば結果がよくなっていたのか?」を振り返り、何度も反省と改善を繰り返した人が最終的に起業の成功確率を高めてくれます。
3-2. 起業するのにベストなタイミングは「今」
起業で悩むならとにかく早く始めることをおすすめします。
IT起業において失敗したときのリスクはほぼないため、できるだけ早く参入して数多くビジネスのトライアンドエラーを繰り返すことが起業の成功確率を高めてくれます。
ですが、「会社に属することが資産になる場合」は会社に残ることを検討してもよいでしょう。
例えば、「サイバーエージェントで最年少MVPのマーケティングコンサルティング」のような「どこどこの会社で高い評価をされた人」という実績はそのまま起業後のサービス品質を示すブランディングになります。
「某社でマーケティング経験3年のコンサルタント」よりも「サイバーエージェントの最年少MVPのマーケティングコンサルタント」という経歴の2択であれば、あなたはどちらに仕事を依頼したくなりますか?
多くの方は後者を選ぶでしょう。
知名度の高い企業での評価・実績は、起業後の会社の信頼性を高め、初めから事業の優位性を高めた状態でスタートを切ることができます。
また、リクルートやサイバーエージェントなどの会社には独立志向の高い人が多く、毎年そこから起業家やフリーランスが生まれます。彼らとの接点があれば、自身が起業する際にアドバイスを貰えたり、起業後困った際に力になってくることもあります。
このように、「会社に属することが資産になる」と判断した場合は、まだ会社に残る意味はあるでしょう。
3-3. IT起業1年目で最低用意したい資金は140万円
私自身ITで起業した身ですが、その経験からIT起業した際に1年目は最低でも140万円が必要だなと振り返って思います。
この140万円は1年目は最低でも140万支出がかかる、というものではありません。
IT起業がうまく軌道に乗らなくても最低限生活は維持できる資金の目安になります。
以下は私がITで起業した際の1年目に最低限必要になった支出額です。
- 登記費用(25,000円)
- 登記代行費用(40,000円)
- レンタルオフィス費用(1,5000円×12ヶ月)
- メールドメイン(3,000円)
- サーバ代(500円×12ヶ月)
- 決済代行費用(100,000円)
- 法人住民税(70,000円)
- etc
合計475,000円
もちろん事業の内容によっては変動はしますが、1年目に最低限必要な支出は50万ぐらいにはなります。
これに加えて生活費の半年分は確保しておくと、起業後急な支出が必要に場合にも安心できます。
月15万円の生活費であれば半年で90万円が必要になります。1年目の最低支出額50万円と合わせて、合計140万あれば起業後1年目に最低限の生活を維持することができます。
3-4. ITで起業するときの最大のリスクは固定費の増加
起業で最も抑えるべきリスクは固定費の増加です。
オフィス代や毎月の仕入れが大きいと固定費を賄うための経営活動になってしまい、また精神的にもプレッシャーが大きくなります。
毎月のキャッシュに余裕がないと新規事業への投資も難しく、会社として成長しなくなってしまいます。
起業する際に必ずしもオフィスは必要ではありません。
IT起業においては、はじめはPC一つあればどこでも作業ができるのでオフィスも不要な場合が多いです。
登記用の住所はレンタルオフィスを利用すれば固定費を大きく抑えることができます。
他にもサーバの過剰なスペックや、余裕のない人員補填など、余分な固定費がかからないように注意が必要です。
月々の固定費を抑えることでキャッシュフローも精神面でも余裕が生まれ、健全な経営体制を築くことができます。
4. IT・Web業界で起業した事例
4-1. 趣味で500万円稼いだ主婦
趣味を仕事にし、起業したこんな例があります。
とある主婦の方は似顔絵を書くことが趣味でした。
それを売って小遣い稼ぎができないかと考えた彼女は、クラウドソーシングのサイトで似顔絵の販売をはじめました。
しかし、なかなか似顔絵は売れません。それもそのはず。
サイト上で同じ様な似顔絵を売っている人が既に何人もいて、価格競争によって似顔絵1枚2000円前後の価格でした。
これではなかなか売れないと考えた彼女は「カップル専用の似顔絵をします!」という宣伝文句に変えました。
似顔絵を頼みたい人には、ビジネスマン、学生、主婦、カップルなど様々です。
彼女の宣伝を見たカップルは「このサービスは私のためにあるんだ!」という専門性が顧客をひきつけ、繁盛期で月50件以上、年間で500万円以上を稼ぐビジネスになりました。
4-2. サイト制作で80万円以上稼ぐ元落ちこぼれエンジニア
とあるエンジニアの方は、新卒でWeb制作会社に入社しました。
しかし、文系出身だったその人はプログラミングが全く理解できず、瞬く前に同期で最下位の成績になってしまいました。
そこで勉強がてらWordpressの構築をしていたところ、意外と簡単に構築ができてしまいました。
その構築したサイトを回りの人に見せたところ、「かっこいい!」「おしゃれ!」と高評価を受け、次第には「知り合いでサイトを作って欲しい人がいるんだけど頼めないかな?」と仕事の依頼が来るようになりました。
「これはもしかしてもっと売れるんじゃないかな」と思った彼は副業でWordpress制作専門のビジネスをはじめました。
WordPressを何度も構築しているので、1時間ぐらいですべてのセットアップ作業は完了します。
WordPressの構築だけで月10万以上稼いだ彼は、テーマのカスタマイズからドメイン取得代行までWordpress構築のすべて請け負うようになり、今では月に80万円以上稼ぐようになっています。
自分では簡単なことでも他の人にとっては価値があることはたくさんあります。
エンジニアにとっては営業が出来る人はすごく価値があります。反対に営業にとってWordpressを構築できるスキルにはすごく価値があります。
まわりを見渡してみると、自分にとっては当たり前のことにすごく価値がつく場所がないか探してみるとよいでしょう。
4-3. 学生時代の経験で月数十万を稼ぐ起業家
とある起業家の例ですが、彼は学生時代、入学当初は地味な見た目でしたが、ファッションやヘアスタイルを学び、おしゃな風貌を手に入れたことで華やかな学生時代を送りました。
彼はその経験を活かし、ネットで「地味な学生のためのファッションやヘアスタイルを発信するメディア」を作りました。
そのメディアは徐々に人気を集め、メディアの広告収入だけで月数十万の収入を手に入れることができました。
彼のビジネスには固定費はほとんどありません。
オフィスがないため、オフィス代もかかりません。
かかるのは毎月500円のサーバ代のみです。
また、メディアの立ち上げ自体もWordpressの無料のテーマを使うことで数日でビジネスを立ち上げることができました。
彼のビジネスは、まさに「失敗のダメージを抑えて、再チャンレンジ可能な事業」だったのです。
5. 最短で起業するまでの流れ
ITビジネスはPC1つあれば始めることできます。
資格や専門的な届け出も必要ありません。
ITで起業する際に最短で法人を設立する手順は次の通りです。
① 社名を考える
社名は企業のイメージを作る重要な要素になります。
例えば、
- 転職+コンサルティング=パーソナルコンサルティング
- 結婚+サポート=ブライダルパートナーズ
- 技術+研究=テックラボ
など、社名からあなたの事業を連想できるような名前がよいです。
②オフィスを借りる
IT起業ではオフィスを借りる必要がない場合がほとんどです。
レンタルオフィスや持ち家があるのであれば持ち家を本社所在地として登記することで起業にかかるコストを抑えることができます。
③登記する
法人の登記はご自身で行うこともできますが、登記は設立時の1回きりのため、自身で行うのはかなり時間のロスになります。
そのため、登記は専門の代行会社に任せるのがおすすめです。
こちらの「会社格安センター」では登記を8千円で代行してくれるため、資金の少ない方が起業するためには大変おすすめです。
④名刺、ホームページ、法人印鑑を作る
登記は書類の提出後2,3営業日で登録が完了します。
登記完了後は、何か必要になる名刺、会社ホームページ、契約時に必要な印鑑を作成をします。
⑤法人口座を開設する
名刺、ホームページ、法人印鑑の作成が完了したら法人口座の開設を行います。
法人口座は、本社所在位置が管轄にある支店でないと口座開設ができない場合があるため、
事前に支店に「法人口座を作成したいのですが」と確認を取ってみるとよいでしょう。
法人担当の方が必要な書類や、口座開設の審査に必要な資料などを教えてくれます。
①〜③までは概ね2,3週間はかかります。
そのため、仕事を退職して起業する場合は、有給消化中に①〜③の手順を行うのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
最後にもう一度ポイントを振り返りましょう。
IT起業は「圧倒的にリスクが少ない」
なぜなら
- すぐ始められ、初期費用がほとんど掛からない
- 仕入れや在庫がいらない
IT起業で失敗しないために必ず知っておきたいポイント
- 反省と改善無くして成功はない
- 起業するのにベストなタイミングは「今」
- IT起業した際に1年目で最低用意したい資金は140万円
ITで起業するときの最大のリスクは固定費の増加
この記事があなたのIT起業の後押しになることを願っております。
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