近年急拡大しているマッチングビジネスですが、新たに参入しようと考えている企業様もいるのではないでしょうか。
マッチングビジネスにはいろいろなものがありますが、最近人気なのは、IT化の流れを存分に活かしたプラットフォームを新たに作り上げるビジネスの立ち上げ方です。
この記事ではマッチングプラットフォームとは何か、どんなビジネスモデルが存在するのか紹介していきます。
目次
マッチングプラットフォームとは?
マッチングプラットフォームとは利用ユーザーと提供ユーザーのニーズを繋げる仕組みのことです。
対象になるのは人や物、スキルなど多岐にわたります。
取引方法として「レンタル」「販売」「無償提供」の3つがあります。
マッチングプラットフォームを利用すれば普段なら出会わないモノや人をつなげることができるため、ニーズが合えば新しいビジネスを生み出すことができます。
マッチングプラットフォームは国内だけでなく国外のマーケットを生み出す可能性があり、大きなビジネスチャンスを持っている市場となっています。
【収益構造を解説】マッチングプラットフォームのビジネスモデル
マッチング成立により手数料をもらうビジネスモデル
マッチングプラットフォームの一般的なビジネスモデルはマッチングが成功した時点で運営が設定した費用を手数料として受け取る「成果報酬型」のビジネスモデルです。
例としては以下のようなサイトがあります。
アテンションタイトル
- 求職者と企業を繋ぐ「Wantedly(ウォンテッドリー)」
- 部屋を貸す人と借りる人を繋ぐ「Airbnb」
- フリーランスと企業を繋ぐ「ランサーズ」や「クラウドワークス」
- 買い手と売り手を繋ぎ個人売買ができる「メルカリ」や「ラクマ」
例えばフリーランスと企業を結びつけるランサーズやクラウドワークスであれば、成立した報酬の20%を手数料として受け取ります。
(2022年8月時点) 手数料の負担は受注側ですが、企業によっては手数料分も含めて報酬を支払うケースもあり、臨機応変に交渉が可能です。
サイト内に掲載し広告費をもらうビジネスモデル
サイト内に情報を掲載し月額費用を受け取るビジネスモデルがあります。
バイトルなどの求人やSUUMOなどの不動産といった分野に多く使われており、掲載料を上げればより利用者の目に止まりやすい場所に配置するパターンも見受けられます。
月額費用のため、登録中は安定的に利益が出るメリットがある反面、デメリットとしては、継続率を上げることが難しいことが挙げられます。
なぜなら、利用者の目線としては利益が出る前に出費が発生するため、求められる成果が期待できないと判断されると登録を解消されるためです。
そのため登録者には納得の行くサポートを行い、マッチング成立の促進する努力が必要になるでしょう。
お問い合わせごとに報酬をもらうビジネスモデル
お問い合わせごとに報酬をもらうビジネスモデルを「反響課金型」と呼びます。
お問い合わせの時点はユーザーが契約するとは限らないため、月額費用と同じように利益が出る前に出費があるためマッチングサイトを使う強みを提示しなければなりません。
このビジネスモデルは日本最大級の住宅情報サイト「ライフルホームズ」や全国の塾が探せる「塾ナビ」などが事例として挙げられます。
サイト内課金によるビジネスモデル
登録は無料でサイト内で課金するビジネスモデルもあります。
主なものとしては恋愛系マッチングアプリで異性のプロフィール確認、メッセージを送る際にポイントが必要になります。
登録自体は無料と入り口は広いですが、ユーザーが魅力的だと感じなければ課金はしてません。
どれだけの付加価値を提供するかが成功の鍵と言えるでしょう。
【カオスマップの紹介】マッチングプラットフォームを事業とする企業
出典:職種別カオスマップ
事業を始める際にマーケティングの強い味方になるのがカオスマップです。
特定の業界に絞りサービスや商品を集めてカテコライズしたカオスマップのことでマーケターの方には必須とも言われています。
マッチングプラットフォームを事業のカテゴライズもされており業界によって分類されています。
例えば、フリーランスマッチングサービスではフリーランス協会がwebサイトに公開している「フリーランス・副業人材サービス 職種別カオスマップ」が挙げられます。
この他にも個人ユーザーがオンライン上で出会えるサービス「Hello Tech カオスマップ」があり、オンラインで出会った後にお互いが希望すれば継続してやり取りが可能です。
個人ユーザーの新しい出会いが始まるサービスとして広められています。
マッチングプラットフォームを事業とする上場した企業
ランサーズ株式会社
出典:ランサーズ株式会社
ランサーズ株式会社は個人間や個人法人間で請負業務のマッチングサービス「ランサーズ」を提供しており、2019年12月に東証マザーズへ上場しました。
フリーランスの方や副業ワーカーとして活動している人は会社のちょっとした雑務、システム開発、イラスト作成など自分のスキルをアピールして仕事を受注することができます。
個人と法人の組み合わせだけでなく、個人間でのやり取りもできるためスキルが低い方なども参入しやすくなっています。
株式会社リクルート
出典:株式会社リクルート
様々な事業を展開している株式会社リクルートはプライム市場に上場しています。
買う・売る・建てる・借りる・リフォームという不動産に関して幅広いニーズに応えているSUUMOを運営しています。
また他にも、婚活したい人をターゲットとしたゼクシィ縁結びや旅行予約サイトのじゃらんなど様々なマッチングサイトを運営しています。
株式会社LIFULL
出典:株式会社LIFULL
株式会社LIFULLは住宅・不動産ポータルサイト「LIFULL HOME’S」を運営し2006年10月に東証マザーズへ上場しました。
LIFULL HOME’Sは全国の不動産や住宅の情報が一つにまとめられているサイトです。
気になる物件や住宅情報があればサイトに問い合わせることが可能です。
エリアや最寄り駅だけでなく、通勤・通学時間、車の移動時間など様々な切り口から物件を見つけられるようなプラットフォームになっています。
株式会社ネットマーケティング
株式会社ネットマーケティングは恋活・婚活アプリ「omiai」を運営している企業でスタンダード市場に上場しています。
「omiai」は男女ともに無料で会員登録をすることができ、男性はその後月額の有料会員になることで2通目のメッセージやメッセージの既読の確認など追加でサービスを受けられます。
また、ポイント限定機能などがあり、月額料金とは別に課金することで使えるサービスも充実しています。
また、コラムページも作成しておりオンラインデートについてやLINEの自然な交換方法などマッチングを成功させるための記事が豊富にあり、恋活や婚活を成功させたい人の手助けをしています。
マッチングプラットフォームの作り方
マッチングプラットフォームの開発に必要な機能
マッチングプラットフォームを作る上で大切なのはサービスを使うユーザー側と管理者側でそれぞれ必要な機能が異なります。
代表的な機能は以下になります。
運営側の機能一覧(例) | ユーザー側の機能一覧(例) |
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これらは一例であり、サービスによってはランキング機能やWebだけでなくアプリ版の開発も必要になるでしょう。
また、個人情報を扱うことになるためデータを暗号化するSSLの契約は必ず必要になります。
マッチングプラットフォームの開発に必要な費用
マッチングプラットフォームの開発に必要な費用は1から開発するフルスクラッチ開発とある程度の機能が標準化されているASPサービス、WordPressなどのCMSの活用による開発でそれぞれ費用が異なります。
ASPサービスを活用した場合は1000万円が目安と言われています。
フルスクラッチとなると開発工数や費用がかかり1000万を超える可能性もあります。
CRMを活用すればフルスクラッチよりは開発費を抑えることができますが、自作に近いため時間がかかってしまいます。
もちろんすべての開発で1000万がかかるわけではありませんがかなり色々な機能が付き、こだわりが強いサービスにする場合は1000万を目安として見ておいた方が良いでしょう。
マッチングプラットフォームの開発にはASPサービスがおすすめ
マッチングプラットフォームはフルスクラッチで構築が可能です。
しかし、開発工数、コストがかかります。
また、運用開始後に機能を追加する場合、新たに手間と時間を費やすことになります。
そのため、マッチングプラットフォームの開発には機能がある程度標準化されているASPサービスがおすすめです。
開発工数が抑えられるだけでなく、機能の追加が容易のため運用後も手間なくカスタマイズができます。
ASPサービスを活用すれば、最初は最低限の機能から運用を開始、後から必要な機能を追加しサービスの向上を図ることもできます。
まとめ
マッチングサービスのプラットフォームについて紹介しました。
もしオリジナルのマッチングプラットフォームの開発を考えている方は当社の「マッチングクラウド」がおすすめです。
マッチングサイト開発で検索ランキングNo.1を獲得し、今まで相談を受けた件数は400件以上と実績も豊富にあります。
多様なテンプレートを用意し必要な機能追加の追加は0円。
集客からカスタマーサポートまでサポートを行いビジネス活動に専念できる体制を築きます。
マルチプラットフォームの開発を検討している方はぜひご参考ください。