使っていないものを有効活用したい！
得意なことでお金を稼ぎたい！
などと思っている人は多くいます。
それらの人と消費者をマッチングさせる共有型経済、シェアリングエコノミーを知っていますか？
近年、副業が注目を集めていることに伴い、自分のスキルや隙間時間を活用して稼ぐことができるスキルシェアサービスの市場規模が急拡大しています。
今回は、スキルシェアサービスの概要、市場規模拡大の実態を中心に詳しく解説していきます。
目次
スキルシェアサービスとは
そもそもシェアリングエコノミーとは
シェアリングエコノミーとは、インターネットを介して個人と個人、企業間でモノ・場所・スキルなどを売買したり貸し借りしたりする経済モデルのことを指します。
あらゆる資産を共有して消費するため、「共有経済」とも呼ばれています。
シェアリングサービスの分類
シェアリングサービスには、多くの資産が含まれていますが主に5つに分類することが可能です。
ここでは、5つの種類とその具体例を紹介していきます。
1．スキルのシェア
スキルの提供者は自分の得意なことや培ってきたスキルの提供を行い、隙間時間でお金を稼ぐことができます。
一方、スキルの提供を受ける側は低コストかつ必要な分だけ専門的なスキルを持った人材から支援を受けることができます。
例2）絵を趣味で書いている方と、イベントなどのポスターデザインを悩んでいる方とのマッチング
2．モノのシェア
サービス提供者側は普段使っていないモノや不要なモノを有効活用でき、サービス利用者は安価でほしいものが手に入ります。
3．移動のシェア
サービス提供者側は使っていない乗り物を活用できます。
対してサービス利用者は、必要な時のみ自動車・自転車を利用します。
4．空間のシェア
サービス提供者は空いたスペースや物件の貸し借りを行います。
サービス利用者は短時間のみのスペース利用ができます。
例2）おじいちゃんおばあちゃんが住んでいた家が空き家になってしまう方と、日本を訪れた際に古民家を借りて文化を体験しながら宿泊したい観光客とのマッチング
5．お金のシェア
資金の提供者側は資金を提供し、資金の提供を受けた側はその対価として商品やサービス、情報などの提供を行うことが一般的です。
スキルシェアサービスの仕組み
スキルシェアサービスは、直接利用者にサービスを提供するのではなく利用者とサービス提供者のマッチングを行います。
言わば、サービス提供者と利用者の仲介人と言えます。
具体的な業務内容は、仲介にあたり、報酬や支払いの管理・トラブルの対処・提供者の評価などを担っていきます。
必要となる具体的な機能や問題となりやすいトラブルについては以下で詳しく解説しています。
スキルシェアサービスの市場拡大について
近年、シェアリングエコノミーの市場が拡大
シェアリングエコノミーは新たな資金や特別な技術を必要としないことから、副業として注目を集め、市場が急拡大しています。
日本の現状の市場規模
一般社団法人シェアリングエコノミー協会と株式会社情報通信総合研究所の調査によると、日本におけるシェアリングエコノミーの市場規模は2021年度で「2兆4,198億円」となりました。
2018年の内閣府の調査にて推計されていた「1,269億円」を大きく上回る結果となりました。
前年度と比較してみると、約3,000億円増加しています。
また、2030年度には、現状ベースで成長した場合「7兆6,455億円」、検討されている課題が解決した場合「14兆2,799億円」にまで拡大すると推計されています。
スキルシェアサービスに着目してみると、2016年時点で利用者側の実際の取引金額は「661億円」ですが、潜在的な取引金額はその倍以上の「1,406億円」もあると推計されています。
これらの結果から、シェアリングエコノミー市場は大変注目されており、今後はさらに市場拡大していくことが期待できるといえます。
世界の市場規模
世界のシェアリングエコノミー市場規模は、2013年時点で「150億ドル」で、2025年には「3,350億ドル」まで拡大されるとされています。
特に、中国では2020年で「8.4兆元」日本円で「約160兆円」もの規模をほこります。
日本では空間が最も取引されていますが、グラフにある通り中国では圧倒的に金融が取引されている違いがあります。
引用：シェアリングエコノミー 統計情報 | Strainer
スキルシェアサービスの市場拡大と推計
次に、スキルシェアサービスに着目して市場規模の実態と推計を解説していきます。
2021年度に、「2,520億円」で他の資産と比較すると市場規模は小さいといえますが、2025年度に、「7,449億円」、2030年度には「26,637億円」まで拡大すると推計されています。
他の資産と比べても、飛躍的な伸びを見せています。
スペースシェアサービスの市場規模
今現在も推計でも最も市場規模が大きいのが、スペースシェアサービスです。
2021年度では、「3,564億円」の市場規模をほこります。
推計によると、2025年度に「10,917億円」、2030年度に「43,343億円」になるとされています。
注目される理由
ここまで数値を用いながら解説してきた通り、シェアリングエコノミーはこれから更に市場を拡大していくと推計されています。
では、一体なぜこれほどまでに注目され、市場を拡大していくとされているのでしょうか。
背景には以下の３つがあると考えられています。
IT技術の発達
インターネットやスマートフォンが普及したことによって、自分のスキルや所有しているモノなどを簡単に公開・共有が可能になりました。
それに加えて、キャッシュレス決済が広まったことで店舗を持たずに簡単な取引も実現しました。
職業の多様化
終身雇用が一般的とされていた時代から、本業に加えて副業を同時に行う働き方や、引退後に新たな職に就く働き方などに変化しました。
働き方に多様性が生まれたのです。
消費者の価値観の変化
景気が悪化したことで人々の経済性が高まったことや、環境保護に配慮するためモノの有効活用に興味を持ち始めたことなどの価値観の変化が起きました。
参考にしたいスキルシェアサービスは？ランキング形式で紹介
１位 ココナラ
引用：ココナラ
スキルシェアサービスの中でも、最も知名度が高く利用者数が多いためおすすめです。
知名度が高いことで、信頼性も高いといえます。
初期費用が無料で、様々なサービスを扱っているため気軽に始められる特徴があります。
２位 タイムチケット
引用：タイムチケット
特徴は、30分単位で自分のスキルを販売することができ、隙間時間を有効活用できるという点です。
一方で、最初は実績が少なく利用されづらいというデメリットもあります。
初期費用と販売手数料は、ココナラと同じくらいです。
３位 anytimes
引用：anytimes
家具の組み立てや配送などの日常のちょっとしたことをご近所間で代行できるという特徴があります。
その特徴を生かし、2020年12月からIKEAと家具の組み立てにおけるサービス提携が開始されました。
その点、信頼性が高いといえます。
スキルシェアサービスの注意点
注意点
簡単に誰でも始められるため、様々なトラブルが起きやすいという注意点があります。
例えば、「サービスの内容や質が思っていたのと違った」「利用者の都合で直前にキャンセルされてしまった」「十分なサービスが提供されなかった」などが想定されます。
その対策
スキルシェアサービスは、仲介にあたりトラブルに備えなければいけません。
具体的には、以下のような機能をつける必要があります。
口コミ投稿機能やランキング機能
サービスの質を示すために、過去の実績が見られると信頼性が高まります。
スキルに関する事前の審査
提供するのにふさわしいか事前に審査することでサービスの内容や質に関するトラブルを防ぐことができます。
補償
金銭間のトラブルが起きた際の補償があると、より安心して利用することが可能になります。
スキルシェアビジネスにおけるマッチングサイトの活用
スキル提供者と利用者をマッチングさせるためには、マッチングサイトが必要不可欠になってきます。
なぜなら、個人間の取引では求めているスキルを探しづらいことや、先述したようなトラブルなどが起きてしまうためです。
しかし、マッチングサイトを一から構築するのはコストと時間を要します。
しかし、パッケージ開発であれば、マッチングサイトを低コストかつ、最短で開発することができます。
まとめ
シェアリングエコノミーは、IT技術の発達や変わりゆく消費者の価値観に対応していることから注目を集めており、市場規模が今後急拡大することが推計されています。
特に、スキルシェアサービスは大きな伸びが予測されています。
そこで、マッチングサイトを使うとスキル提供者と利用者を効率的にマッチングさせられ、トラブルにも対応できます。
マッチングサイトの構築には、簡単に利用できるマッチングクラウドがおすすめです。
マッチングクラウドなら、コストと時間を80％以上節約でき、多様なデザインから最適なものを選択可能です。
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