自社でマッチングサービスを構築したいけど、そもそも自作できるのか?と不安に思う方もいると思います。
そんな疑問を本記事では解説していきます。
自作するためにはどんなサイトを使えば良いのか、どんなプラグインを使えば良いのかを詳しく解説します。
また、ASPを活用してマッチングサイトを開発するメリット・デメリットもお伝えしていくのでマッチングサービスのプロジェクトを考えている方は必見です。
目次
マッチングサイトは自作でも作れるのか?
例えば、マッチングサイトはWordPressで自作が可能です。
WordPressとはCMSの一つでPHPで開発されています。
単にブログを作成することができるだけでなくコンテンツ管理システムとして利用されていますが、そこにマッチングの機能を搭載することなどができます。
WordPressには多くのプラグインが存在するため、それらを活用することでマッチングサイトの自作が可能なのです。
マッチングサイトを自作で作る方法
マッチングサイトを自作で作るには先ほど紹介したWordPressやOsclassといった無料のオープンソースが必要です。
これらのオープンソースには会員登録機能やログイン機能といったマッチングサイトには必要不可欠な機能が揃っており、またデザインも豊富にあるため見た目が綺麗なサイトを作るができます。
弊社では「オープンソースを使って1700円でビジネスマッチングサイトを構築してみた」という記事を公開しています。
Osclass導入手順、メリット、デメリットを詳しく解説していますので担当者の方は一度目を通してみてください。
マッチングサイトの自作におすすめのWordPressプラグイン
次にWordPressを使用してマッチングサイトの自作におすすめのプラグインを完全無料のものから有料のものまで3つ紹介します。
もし、WordPressでの構築をお考えの場合は、これらを参考にしてみてください。
Ultimate Member
Ultimate Memberはマッチングサイトなど会員制サイトが作れるプラグインです。
無料で簡単にマッチングサイトに必要な機能を導入することができ、比較的直観的な操作でフォームをカスタマイズできます。
また日本語化もされているため敷居が低いのもおすすめです。
WordPressでのダウンロード数も多く、現時点での評価は4.4と高評価で機能としては以下があります。
◎ 高評価機能
- 会員フォームの作成
- SNSアカウントでログインが可能
- 豊富な決済機能が導入できる
- コンテンツ制限を細かくできる
上記の内容を無料でき、有料版(年間249$)とはなりますがこの他にもユーザー同士のフォロー機能や掲示板の設定ができるなど多くの機能が備わっています。
WP Members
WP Membersとは無料でユーザー登録機能やログイン機能を実装できるプラグインです。
プロの方はもちろん初心者のウェブ担当者にとっても使いやすく設計されているためマッチングサイトなどの会員制のサイトを自作するときに活用しやすいのがポイントです。
機能としてはUltimate Memberと同様に、会員の種類分けができないなどのデメリットも存在します。
有料版は59$と比較的安くなっており、評価も現時点では4.6と高いです。
そのため、不明点があっても調べればすぐに情報が出てきます。
会員の種類分けにこだわらない場合はこちらを利用するのも一つです。
Simple Membership
Simple Membershipは完全無料のプラグインでありながらマッチングサイトに必要な機能を備えており、日本語にも対応しています。
無料ではありますが以下の特徴を持っているのが特徴です。
特徴
- 完全無料で高機能
- 会員レベルの管理ができる
- アドオン機能が充実している
- 支払い管理ができる
- フィルターフックやアクションフックの設定ができる(API)
他では有料として取り扱われている機能も完全に無料で使うことができます。
ただし、会員登録フォームの項目が変更できないなど不便なところもあるため自作したいマッチングサイトに必要な機能があるかチェックした方が良いでしょう。
マッチングサイトの自作におすすめのWordPressテーマ
マッチングサイトを自作する上で使いやすさや強みが変わってくるテーマ選びは重要です。
ここでは自作におすすめのWordPressのテーマを3選紹介します。
Emamon
Emamonは「Web集客」に特化したテーマでCTAやSNS連携、お問い合わせ用のページへの導線が最適化されています。
マッチングサイトに必要な機能は揃っているため最初にWordPressで構築したい場合におすすめです。
4つのテーマがありますが、マッチングサイトの構築には高機能な「Emanon Premium」がおすすめでメディア広告型、一括見積もり型など全ての構築に活用できます。
Gensen
TCDテーマとして古くからリリースされ人気のあるGensenは様々な機能がありますが、その中でも特徴的なのは検索機能があるところです。
「タグによる絞り込み検索機能」や「カテゴリー検索機能」など多くの検索機能があり、医療機関のマッチング、美容院のマッチングなど属性や地域の絞り込みはこのテーマで完結ができます。
CUBEY
CUBEYは多くのアフィリエイターに愛用されているテーマで「アフェリエイター報酬」に特化しているのが特徴です。
テーマの中には広告が多い、読みたい場所に重なって閉じるのが面倒なメディアやサイトにストレスが溜まったことはありませんか? CUBEYは広告の場所があまり邪魔にならない場所にありサイトを閲覧していても違和感がないためメディア広告型のマッチングサイト構築に向いています。
プラットフォーム型や仲介型などの特徴については『200サイト見てきた僕が教える最適なマッチングサイト構築法や相場』に記載していますのでぜひ参考にしてみてください。
手間なく作成するならASPがおすすめ
ここまでマッチングサイトの自作におすすめのプラグインやテーマについて紹介をしました。
しかし、WordPressやOsclassで自作する場合は手間と時間がかかりますし、カスタマイズ性も決して高くありません。
マッチングサイトとしての機能を求めるのであれば、ASPを活用した方が手間が少なく素早く作成ができます。
ASPサービスとは
次は、ASPサービスについて紹介し活用することで得られるメリットとデメリットについてお伝えします。
ASPサービスとは
ASPサービスとは「アプリケーションサービスプロバイダ」の略です。
ソフトウェアを実行するためのプログラムをクラウド上においてインターネットを使いアクセスすることでソフトウェアを利用できる仕組みになります。
ソフトウェアといえば一昔前はパソコン本体に一台ずつインストールして利用するのが一般的でした。
しかし、技術の進歩によりインターネットも進化していくと共にASPサービスも普及し、現在ではソフトウェアをインストールをせずに活用することができます。
マッチングサイトの開発にASPを活用するメリット
ではマッチングサイトの開発におけるASPメリットについて詳しく見ていきましょう。
必要な機能が揃っている
ASPにはマッチングサイトを構築する上で最低限必要な基本機能が用意されています。
また、拡張機能するためのプラグインも豊富にある場合が多く、アプリをインストールするような感覚で様々な機能を拡張が可能です。
なお、拡張できる機能としては以下があります。
拡張できる機能一覧
- リード管理
- 売上管理
- SNS連携
これら以外にも多くのものがありマッチングサイト運用後に都度導入していくのが良いでしょう。
早く開発することができる
新しいサービスを運用する場合はスピード感は大事です。
構築に時間がかかると競合他社が増えてしまいサービスの需要が変化する可能性もあります。
ASPを活用すればマッチングサイトに必要な機能がある程度標準化されているため、フルスクラッチよりも素早く開発が可能です。
1から開発するよりも費用を安く抑えることができる
マッチングサイトに必要な機能がある程度標準化されているため、フルスクラッチで開発を行うよりも工数が必然的に少なくなるため、費用を抑えることが可能です。
1から作るとなると様々なところで時間がかかり、その分工数も増え人件費などのコストが多くかかりますが、ASPを活用すれば素早く開発ができ、コスト削減にも繋がります。
マッチングサイトの開発にASP活用するデメリット
ASPを活用すればマッチングサイトの開発が短くなるなど多くのメリットはあります。
しかし、デザインの可変性が少ない点やランニング費がかかる点などのデメリットも存在しますので詳しくお伝えしていきます。
デザインの可変性が低い
ASPを活用すればフルスクラッチと比べると費用を抑えることができますがデザインはASP側で用意されたテンプレートの中から選ばなければなりません。
デザイン面で標準化されている部分が多いため可変性が低く、もしマッチングサイトで一般的な機能が足りなかった場合はカスタマイズ費用がかかることもあります。
維持するためのランニング費がかかる
ASPサービスを活用すると導入費用やサーバー代以外にも月額料金を支払う必要があります。
導入後のランニングコストとして毎月一定の金額がかかり続けるため、長期的な運用を考えると買い切りの方が安く済む場合もあるでしょう。
ASPを利用するときは料金プランについても検討して、どの程度のランニングコストがかかるのか確認しましょう。
マッチングサービスのパッケージに含まれるもの
マッチングサービスをASPサービスを利用して作る場合、最低限以下のパッケージは含まれています。
会員登録機能
メールアドレスなどによりユーザーを識別する機能です。
この他にもTwitterやGoogleなどのアカウントと紐づけして登録の敷居を下げることもできます。
コンテンツの検索機能
ユーザーが自分の求める企業などを検索できる機能です。
コンテンツの検索機能はマッチングサービスの要になる機能です。
ユーザー側のニーズにピンポイントなアプローチができる検索ができれば満足度が高まります。
マイページ
ユーザーが自分の情報を管理するページです。
プロフィール編集や受信メッセージの確認などを行えます。
問い合わせ機能
コンテンツに対して問い合わせをする機能のことです。
お問い合わせフォームから送信しあとから業者から連絡をもらう方式が多いです。
リアルタイムでやり取りしたい場合はチャット機能を実装しているサイトもあります。
運営者の管理画面
運営者の管理画面は売上の管理、登録しているユーザーの管理ができる機能です。
管理画面はサイトの根幹になる部分で利用規約の運用と大きく関わります。
この他にもブログ機能やお気に入り機能などがありますが、まずは必要最低限の機能を準備しサービスの拡大していく度にカスタマイズしていくと良いでしょう。
マッチングサイトをASPで開発する場合の費用の目安
マッチングサイトをASPで開発する場合はサイトの種類によって差があり、目安としては300万〜1000万ほどの費用がかかります。
すでにASPサービス内に用意されている機能を活用するのであれば費用を安く抑えることができますが、ASPサービスに含まれない開発工数のかかる独自の機能を開発した場合は1000万円を超える可能性もあります。
もちろん安く開発できるパッケージはありますが、カスタマイズ性が低く機能の追加に余計な費用がかかったりするため安いといって安易に飛びつかないようにしてください。
マッチングサイトを手間なく開発したいならASPサービスがおすすめ
WordPressやOsclassを使えばマッチングサイトを自作できますが、手間や時間がかかってしまいます。
せっかくの新しいサービスも時間がかかると競合他社が増えてしまいビジネスチャンスを失ってしまうかもしれません。
月額費用がかかるなどのデメリットはありますが、ASPサービスを活用すれば、必要な機能が揃っており、サービスを拡大していく度に容易にカスタマイズができます。
マッチングサービスを手間なく開発し素早く展開し運用していきたいならASPサービスを活用しましょう。
まとめ
マッチングサイトの自作やASPサービスを使う場合のメリット・デメリットについて紹介しました。
もし、ビジネスとしてマッチングサービスの構築をお考えの場合は当社の「マッチングクラウド」にお任せください。
マッチングサイトに必要な機能を網羅し、追加費用は0円。
多様なテンプレートを用意しオリジナル性の強いサイトを作ることも可能です。
ASPサービスの利用をご検討の方は、ぜひ参考にしてください。