「マッチングビジネスで稼いでる人って何をしているの?」
そう思う人も多いのではないでしょうか?
マッチングビジネスは簡単にいうと売り手と買い手を繋いで、そこから手数料などで収益をあげるビジネスモデルです。
マッチングビジネスには在庫が存在しません。
また、専門的なスキルも不要です。
そのためビジネスのハードルが低く、誰でもすぐにビジネスを始めることができます。
ですが実際にマッチングを始めようと思うと
- どの市場でマッチングビジネスをはじめるか
- 誰をお客さんにするか
- 自分の強みを活かせる市場はないか
こういった色々な悩みが出てくるものです。
弊社はマッチングサイトを専門とした制作事業を行っており、これまで多くのマッチングビジネスを営む事業者の方とお会いしてきました。
そして事業者の方のお話を聞いている内に
「これは成功しそうだ」
「これは失敗するかもしれない」
と感覚的に予測ができるようになってきました。
なぜそのような予測ができるようになったかというと「成功しやすいマッチングビジネスにはある3つの要因がある」ということに気づいたからです。
ここではそれらの3つの成功要因と、マッチングビジネスで実は不要な3つのこと、そして実際にマッチングビジネスで成功している事例をご紹介します。
これらを知ることで
「自分の居るニッチな業界でも成功できそう!」
「自分の強みを活かせばビジネスを始められるかも!」
「身近にある少額な商材でも収益化できそう!」
そんな気付きに出会えることかと思います。
この記事があなたのマッチングビジネスの成功への手助けになれば幸いです。
目次
1. マッチングビジネスで成功しやすい3つの要因
弊社はこれまで多くのマッチングビジネス事業者の方とお会いしてきた経験から、成功しやすいマッチングビジネスには3つの要因があることに気づきました。
ここではそれらの3つの成功要因をご紹介していきます。
1-1. 強い集客力を持っている
集客力はマッチングビジネスを成功させる上で最も重要な要素です。
逆に言えば集客さえできればマッチングビジネスはほぼ成功したと言っても過言ではありません。
例えば、あなたがシステム開発への需要を持つ企業に大して強い集客力があったとしてます。
それらの企業に営業をかけ、信頼できる開発会社を紹介すれば、その紹介料だけで1回数十万円の売上になるビジネスになります。
マッチングビジネスを始める際に、まず
- キレイなWebサイトを作る
- 専門知識を勉強する
- 仲介のサポート体制を作る
これらを検討する人が大勢いますが、第一に考えるのは集客力です。
いくらキレイなWebサイトがあっても訪問客が0であれば売上は発生しませんよね。
集客力を最優先に考えることがマッチングビジネスを成功させる近道です。
1-2. 高額で需要のある商材を選んでいる
商材選びはとても重要です。
マッチングビジネスは高額な商品を選ぶ方が成功率は高くなります。
理由は2つあります。
- 1回あたりのマッチングで得られる手数料が高い
- 成功するまでの時間が短い
この2つをご説明します。
1回あたりのマッチングで得られる手数料が高い
仲介できる回数に限りがある以上、商材は高ければ高いほど儲けが多くなります。
なぜなら、あなたが直接マッチングの仲介を行うビジネスの場合、仲介に割ける時間には物理的な限界があるためです。
1回2時間、3時間も仲介に時間を取られるようなビジネスを、1日に何件も受けられないですよね。
例えば、取引価格100万円の商材の場合、価格の10%が一般的な仲介手数料の相場です。
これを月5件受注することができれば価格100万×10%手数料×5件=50万円の収入になります。
ですが取引価格が1万円の安い商材の場合はどうでしょうか?
価格の10%だと仲介手数料で得られるのは千円ほどしかありません。
月5件の受注でも5千円です。
10倍の月50件受注したとしても5万円です。
この程度の売上ではビジネスを継続していくことは困難ですよね。
商材の価格は1回あたりの手数料が高くなる高額商材を選ぶ必要があります。
成功するまでの時間が短い
高額な商材を選ぶことで成功までの時間が短くなります。
例えばですが、月100万円稼ぐこと目標にするとします。
価格が100万の商材の場合、手数料が10%ですから1回あたり10万の手数料を得られるため、月100万円稼ぐには月10件の受注が必要です。
ですが価格が1万円の商材の場合は、1回千円の手数料なので1000件の受注が必要です。
ここでよくある勘違いが
「価格が100分の1になると、受注しやすさも100分の1になる」
という勘違いです。
価格と受注のしやすさにある程度の相関はあるもの、価格が100分の1になっても受注のしやすさは100分の1にはなりません。
例えばですが、テレビショッピングの世界では1万円の商品より10万円商品の方が販売数が多いこともザラにあるといいます。
大事なのは伝え方や売り方であり、価格の安さと受注件数は比例しないということです。
そのため、早く高い売上を達成するにはできるだけ価格の高い商材を選ぶ方が望ましいでしょう。
1-3. ニッチな市場でビジネスを展開する
マッチングビジネスは在庫も持たず、手数料だけで高いリターンを得られるため、低リスク高リターンの優秀なビジネスモデルです。
ただその分、高額な商材は大手企業が参入していることが多く、需要の多い商材は大手企業がビジネスを展開していることがほとんどです。
例えば、中古車や不動産などの高額商材をマッチングするビジネスはどうでしょうか?
カーセンサーやアットホームなど大手企業が参入していますよね。
このような大きい市場にいきなり参入していくのは無謀です。
特に起業して間もない頃は派手で大きい市場を狙いがちです。
僕自身もそうでした。
大学生の出会い系のマッチングサイトを作ったものの、大手競合の足元にも及ばず撤退したことがあります。
マッチングビジネスではまずは小さいニッチな市場から攻略していくことが成功への近道となります。
例えば、骨董品や絵画は高額商材ではあるものの、まだまだ大手企業の参入が少ないニッチな市場です。
そういった競合の少ないたニッチな市場でビジネスを始めることが成功確率を高める要因となるのです。
2. マッチングビジネスで成功している事例
2-1. ニッチな業界でNo.1をひた走る「張替え110番」の事例
最近のワンルームでは、畳のある部屋はほとんどなくなってきています。
ですがそんな畳に関する、しかも畳の張り替えというニッチな市場でマッチングビジネスを展開しているのが「張替え110番」です。
あなたは
「畳の張り替えをどこに頼めばいいか分かりますか?」
僕の家の周辺には畳屋さんがないので、誰に頼めばいいか分かりません。
そうなると畳を探す場合は必然的にネットで探すことになります。
ですがネットで探しても
- 個人店舗のサイトばかりでどこがいいか分からない
- 良さそうな業者だけで自宅のエリアには対応していない
- 価格が適正か分からない
そんな悩みが出てきます。
張替え110番では畳の張替えを日本全国で対応し、申し込みがあるとエリア内の加盟店に依頼するスピーディーな対応を実現しています。
張替え110番はこのような「畳を張替えたい」というニーズと「畳張替え業者」をマッチングするというビジネスモデルなのです。
ニッチな市場であるため大手の競合もおらず、全国展開する事業者は「張替え110番」のみ。
畳張替え市場でNo.1のポジションを握っています。
最近はYouTuberやインフルエンサーといった新しい派手なマッチングサイトを作りたいという人が多いと感じます。
ですが、畳の張替えや介護、清掃といった少し地味な業界にこそ、堅実な需要があることを忘れてはいけません。
2-2. 1人で年商2億円稼ぐ造園業マッチングビジネスの事例
あなたは造園業という業界をご存知でしょうか?
造園業とは簡単に言うと庭を作る仕事です。
庭を作る家庭は年々減っているので造園業自体が斜陽産業と言われていますが、実は案件単価が数十万から数百万とかなり高く、目立ったプレイヤーもいない隠れた優良市場です。
そんな造園業と発注者を繋ぐのが大阪で事業を営むYさん。
Yさんは元々別の造園業者で働いていましたが、30代の頃に独立。
ですが不運なことに持病の腰痛が悪化し、現場には出れなくなってしまいます。
そこでYさんは考えました。
もう自分で庭を作るのはやめよう
そう考えたYさんは自分は仕事を受注することに専念し、発注後の施工やアフターフォローはすべて別の業者に繋ぐというマッチングビジネスを始めました。
元々仕事を取ることには自信があったYさん。
長所である営業活動に専念し、50歳となった今では年商2億円。
従業員はいません。社員はYさん1人で2億です。凄まじいですね。
マッチングビジネスにおいて商材やサービスの魅力も大切ですが、集客できるかどうかがサービスの命運を分けます。
弊社はマッチングサイト開発を専門にやっているので、マッチングサイトを作りたいという方が大勢相談にいらっしゃいます。
中には素晴らしいビジネスモデルを考える方がいますが、多くの方は「集客」という視点が抜けているのです。
例えば予算が300万円でメンバーが1人しかいない場合、開発費は80万円でサイトを作って残りは広告や集客に回しましょう、というようなご提案をさせて頂くことがあります。
なぜならその方が成功率が高まると考えているからです。
お客さんがゼロではマッチングは生まれせん。
はじめのマッチングを生み出すにはやはり集客力が必要になってくるのです。
集客してさらに顧客満足度を高めてリピーターを増やすためにサイトの開発費予算を上げていく、というのが1人でマッチングビジネスを始める上でのセオリーです。
まずは集客に力を入れましょう。
2-3. 高卒の22歳が1000万円稼ぐ塗装業マッチングビジネスでの事例
18歳まで田舎で暴走族をやっていたものの、22歳で年収1000万円を稼ぐのがIさんです。
Iさんは高校を卒業してすぐに塗装業者で働き始めました。
ですがIさんは気付きます。
「そんなに塗装が好きじゃないな」
そう思ったIさんは自分で塗装することは辞め、自分は仕事を取ることに専念し、実際の施工は知り合いの塗装職人やアルバイトに任せることにしました。
これが気性に合っていたのかIさんは営業力をどんどん身につけ、案件単価の高いビルや病院施設の仕事を受注していきました。
そして22歳となった時点で年収1000万。
自分が得意ではない分野はスパッと切り捨て得意な事に専念して成功したお手本のような事例です。
僕もエンジニアをやってて思いましたが、プログラミングが好きではないけどずっと続けている人が多くいました。
好きでもないので、やはり仕事のアウトプットの質や熱量というのは低くなってしまうものです。
僕は苦手なことから逃げるのは別にいいと思っています。
その分自分は長所に専念し、他の人が出せない価値を出せばいいのではないでしょうか?
今あなたがやっている仕事があまり好きになれないのであれば、自分は仕事を取ることに専念し、実作業は別の人に繋げる、そういうビジネスを検討してみてはいかがでしょうか。
3. マッチングビジネスで実は不要な3つのこと
マッチングビジネスで成功を目指す上で、実は不要な3つのことがあります。
それは
- いきなり多額のマッチングサイト開発費用
- 多くの人手
- 専門的な知識
この3つです。
3-1. いきなり多額のマッチングサイト開発費用は不要
マッチングビジネスを始める際にまず100万、200万ぐらい費用をかけて独自のマッチングサイトを作る方がいますが、これは僕は不要だと考えています。
サイトが優れているからといって人が集まるかと言えばそうではありません。
初めは1万円で買ったWordpressのテンプレートで十分でも集客には十分です。
まずはWordpressで集客のためのサイトを作り、やり取りはメールやチャットを通じて行うことでコストを削減することができます。
実際Wordpressでいくらかの売上を作っていく内に「独自のサイトを作ることでもうちょっとユーザーの利便性を上げたい」そう思ってからサイト制作に着手しても十分遅くはありません。
いきなり莫大な費用をかけてマッチングサイトを作ることはないのです。
3-2. 多くの人手は不要
マッチングビジネスは多くの営業やカスタマーサポートが居なくても、あなた1人いれば十分やっていけるビジネスです。
「1人だと儲からない」とか、そんなこともありません。
僕の知人の方で造園業者のマッチングビジネスをしている方は、たった1人で年商2億円を稼ぎ出す方がいらっしゃいます。
高額な商材を、数回マッチングすることができる力があれば多くの人手は必要ないのです。
3-3. 専門的な知識は不要
システム開発業界では下請け企業の方が技術力が高い、ということがよくあります。
なぜなら元請けの企業は仕事を受注して、あとの開発は下請け企業に丸投げするため、あまり技術や知見が蓄積されていかないからです。
仕事を受注する上で深い専門知識は特に無くてもよいのです。
全体を把握できる程度の知識があれば、それ以上の深い知識がなくてもマッチングビジネスを運営することは十分に可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最後に今回の記事をおさらいします。
マッチングビジネスで成功しやすい3つの要因
- 強い集客力を持っている
- 高額で需要がある商材を選んでいる
- ニッチな市場でビジネスを展開する
マッチングビジネスの成功には実は関係ない3つの誤解
- マッチングサイトにの莫大な開発費用は不要
- 多くの人手は不要
- 専門的な知識は不要
マッチングビジネスは経験も高度なスキルも必要なく、誰でも始めることができるビジネスモデルです。
ぜひマッチングビジネスの成功事例から成功要因を学び、マッチングビジネス成功へのきっかけになって頂ければ幸いです。
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