マッチングサイトを開発するためにCMSを使うことには、多くのメリットが存在します。
また、CMSには様々な種類があり、各CMSそれぞれメリットがあります。
本記事では、マッチングサイトにCMSを活用するメリット・デメリットから、マッチングサイトに活用できるCMSの紹介、マッチングサイトの構築方法など、様々な視点からそれぞれのメリットを比較・解説します。
目次
マッチングサイトにCMSを活用し構築するメリット・デメリット
メリット
専門知識がなくても作ることができる
専門知識がなくともWebサイトの更新をすることができるのは、CMSを導入するうえで一番のメリットとも言えます。
CMSのインターフェースを通して簡単に編集が行えるため、専門知識がなくてもWebサイトの更新が行えるようになります。
そのため、人事担当者のようなエンジニアでない人でもWebサイトの更新が行えるようになり、それぞれの部署ごとに分業してWebサイトを更新できるようになります。
コストを軽減できる
専門知識がなくても編集できるようになることから、Webサイトの更新を外注するためのコストを削減することができます。
また、少しの変更のために担当のエンジニアに依頼したり、外注したりといった手間を省くこともでき、時間的なコストの削減にも繋がるでしょう。
マルチデバイスに対応できる
HTMLを用いてサイトを制作する場合、PC用サイトとスマホ用サイトを別々に制作する必要があります。
そこで、CMSを導入することで、スマホやPCといったマルチデバイスに対応できるようになり、必要な労力を削減することができます。
また、スマホからPC用サイトにアクセスしてしまったり、反対にPCからスマホ用サイトにアクセスしてしまったりという事も無くなり、サイトの利便性も向上にも繋がるでしょう。
デメリット
移行作業が必要
既にWebサイトを運用している場合、既存の環境からデータ移行を行う必要があります。
既存のWebサイトの規模にもよりますが、多くの時間やコストが必要になる点はデメリットとして挙げられるでしょう。
操作に慣れる必要がある
基本的には簡単な操作が多いですが、CMSを導入するにあたって新しい操作方法を覚えて慣れる必要があります。
また、CMSにはわからないことを質問することができるカスタマーサポートがないことが多いため、操作方法に不明な点が発生した場合は自力で調べることが必要です。
CMSごとに機能が限られる
使用するCMSごとに機能も異なるため、導入前に必要な機能が揃っているかを確認する必要があります。
また、種類によっては拡張機能などを用いて後から機能を追加することも可能ですが、セキュリティや制作などにおいて煩雑になるリスクも存在します。
マッチングサイトに活用できるCMSの種類
オープンソース型CMS
オープンソース型CMSとは、プログラム本体のソースコードが一般公開されているCMSのことを示します。
一般公開されていることからライセンス料金が必要なく、コストを抑えて開発することが可能な点がメリットだと言えます。
反面、オープンソース型の性質上、サーバーに負荷がかかりやすい大規模サイトには不向きとされている点や、セキュリティ面での脆弱性などのデメリットも存在します。
そのため、デメリットの影響を受けにくく、コストをかけずに制作したい小規模サイトに適した開発方法だと言えるでしょう。
商用パッケージ型CMS
商用パッケージ型CMSとは、システムベンダーが製品として提供しているCMSのことを示します。
製品を購入しての開発となるため、コストはかかるものの、サポート体制の充実しており、セキュリティ面の保証などコストに見合ったサービスを受けることができます。
大きなサイトであるほど、制作の難易度は高くなり、セキュリティ対策が欠かせないでしょう。
そのため、中〜大規模サイトに用いたい開発方法です。
フルスクラッチ型CMS
フルスクラッチ型CMSとは、Webサイトに合わせて1から独自に開発されたCMSのことを示します。
オリジナリティを出したり、既存のシステムとの連携など、会社ごとに最適化された運用が行えますが、その分かなり高いコストが必要になります。
費用に余裕があり、細かいカスタマイズを行いたい企業などに適した開発方法です。
マッチングサイトの構築に使えるCMS
WordPress
オープンソース型CMSの1つで、非常に知名度が高いです。
最小限の機能を備えた簡単なマッチングサイトであれば、WordPressを使うことで簡単に安く構築することが可能です。
プログラミングの知識がない人や、WordPressの使用経験がない人でもマッチングサイトを構築することができます。
また、WordPressを使った制作企業も存在し、比較的安価で委託することも可能です。
有名なCMSなので、調べれば使用方法などの情報をすぐに見つけることができます。
Osclass
マッチングサイトの制作に特化したオープンソース型CMSの1つです。
有名なマッチングサイトの中には、過去にOsclassを使って運用されていたものも存在しました。
しかし、開発更新が終了してしまっている点や、日本語版が存在せず全て英語である点、情報が少ない点などから、利用にあたって扱いにくい部分が目立ちます。
一方で、マッチングサイトに特化したCMSという点には変わりないため、Osclassを使いこなせる能力があれば安価で良いサイトが作れるでしょう。
パッケージシステム
マッチングサイトに適したパッケージを販売している企業からパッケージシステムを購入し、開発する方法です。
製品にもよりますが、多くの場合で様々な高機能に対応してたり、サポート体制が充実していたり、日本語に対応していたりと、マッチングサイトの構築に必要なものが揃っています。
そのため、オープンソースを用いた開発と比較すると費用は高くなりますが、パッケージシステムを用いた開発は効果的だと言えます。
WordPressでマッチングサイトを構築する方法
プラグインを導入する
WordPressでマッチングサイトを構築するためには、プラグインの導入が欠かせません。
プラグインとは、WordPressの機能を追加したり、拡張したりするために必要なツールのことを示します。
WordPress自体は基本的な機能だけで作られたシンプルなものとなっています。
そこで、それぞれの利用者が目的に応じたプラグインを導入して利用することを前提とした設計となっているという仕組みです。
プラグインを選ぶポイント
サイト制作のためには適切なプラグインを導入することが必要です。
そのためには、プラグインを選ぶポイントを押さえておきましょう。
必要な機能が存在するか
プラグインを導入する前に、開発するサイトの目的や用途を定める必要があります。
目的のためにどのような機能が必要なのかを事前に想定して、必要な機能を持ったプラグインを導入するようにしましょう。
現在も定期的にアップデートされている
プラグインは制作者によって定期的にアップデートされているものが多いです。
しかし、中には長い間アップデートされていないものや、アップデートの頻度が少ないものも存在します。
こうしたプラグインは、セキュリティの面で問題になりやすいため、頻繁にアップデートされるプラグインを選ぶようにしましょう。
他のプラグインとの相性
プラグインは大量にインストールしすぎると、サイト上で不具合が発生しやすくなる傾向にあります。
また、インストールした分だけ定期的にアップデートしなくてはならないためその分必要な労力も増え、負担になってしまいます。
さらに、それぞれのプラグインの機能が重複したり干渉しあったりしてしまうと、場合によっては不具合の原因となる場合もあります。
そのため、必要なものや相性の良いものだけを選んで、インストールしすぎないことが重要です。
会員制のマッチングサイトには向いていない
WordPressで会員制のマッチングサイトを作ること自体は、プラグインによって実現することは可能です。
しかし、運営するにあたって様々な機能を増やそうと考えたときに、実現できない可能性があります。
その他にも、高機能なプラグインは有料のものが多いため結果的に多くのコストがかかってしまうということも想定されます。
そのため、会員制のマッチングサイトを作る場合はWordPressは向いていないと言えるでしょう。
【ASPサービスがおすすめ】効率良くマッチングサイトを開発する方法
ASPサービスを活用することで効率良くマッチングサイトを開発することができます。
なぜなら１から開発するわけではなく、すでに部分的に開発された機能などを組み合わせてマッチングサイトを構築できるためです。
ASPサービスはWordPressと比較するとコストはかかりますがその分手間が省くことができ、開発期間を短縮することができます。
またマッチングサイトを専門に取り扱うASPサービスであれば、マッチングサイトに必要な機能がすべて揃い、どのように開発していけばよいか過去の知見からアドバイスをもらうこともできます。
そのため効率よく開発するには、マッチングサイト専門のASPサービスを活用することがおすすめなのです。
まとめ
本記事ではCMSを使った開発のメリット・デメリットから、CMSの種類やCMSを使った開発方法について解説しました。
簡単な機能のマッチングサイトであればWordPressを使って開発することができます。
一方で、会員制のように、高度な機能を必要とする場合はASPサービスがおすすめであることを紹介しました。
マッチングクラウドはマッチングサイトの開発に特化したASPパッケージサービスで、追加費用0円でマッチングサイトに必要なあらゆる機能を追加することができます。
テンプレートも様々な種類が用意されていて、オリジナル性のあるサイトを作ることも可能です。
マッチングサイトをASPパッケージで開発するならマッチングクラウドがおすすめです。
