システム開発は種類によってオープン系システム、Web系システム、汎用系システムなどに分けられますが、それぞれの違いについては詳しくないという人も少なくないです。
また、それぞれの違いがわからなければシステムの開発を考えているものの、どの方法で開発するべきかわからないという悩みも生まれるでしょう。
そこで、本記事では代表的な3種類のシステム開発の種類について、それぞれの特徴やメリットについて表と一緒に解説します。
目次
システム開発とは?
システム開発とは、プログラミング言語を用いてコーディングを行い、システムを開発することを示します。
ただし、一概にシステム開発と言っても、その開発手法によって様々な種類に分類され、得意とする機能やメリットなども異なります。
本記事では、代表的な3種類のシステムであるオープン系システム、Web系システム、汎用系システムの3種類に焦点を当てて解説します。
3つのシステムの特徴
Web系 | オープン系 | 汎用系 | |
---|---|---|---|
特徴 | Webアプリケーションの開発に向いている。 | 業務系のシステムの開発に向いている。 | 専用の大型コンピューターを用いて開発を行う。 |
具体例 | ・ECサイト(楽天、アマゾンなど) ・口コミサイト(食べログ、ぐるなびなど) ・予約サイト(HOTPEPPER、じゃらんなど) | ・受発注管理システム ・在庫管理システム ・顧客管理システム ・給与管理システム | ・高いセキュリティや耐久性などが求められるシステム(金融系や流通系、メーカー系などの企業の基幹システムなど) |
Web系
Wev系のシステム開発とは、Webアプリケーションを開発することを示します。
インターネットを介して利用できるシステムであり、パソコンやモバイルデバイスなどが用いられます。
不特定多数がアクセスしやすいという特徴やサーバー上で大量のデータを保存できるという特徴から、BtoCのシステムや、業務システムといった複雑なデータ管理が必要なシステムも作りやすいです。
主な言語としては、PHP、Java、JavaScript、Pyton、Rubyなどが用いられています。
オープン系
オープン系システム開発とは、d業務系システムを開発するこを示します。
仕様が公開されているソフトウェアやOSなどを組み合わせて開発が行われます。
インターネットを活用して開発する他にも、オフラインの開発にも対応しており、 特定の製品や環境に依存せずにオープンな環境で開発が行えることからオープン系と呼ばれています。
高い専門性が必要なシステムの開発に用いられることが多い開発方法とされていて、オーダーメイドのシステム開発となることも多いです。
主な言語としては、JavaやC言語、RubyやPythonが用いられています。
汎用系
汎用系のシステム開発とは、専用の汎用機と呼ばれる大型のコンピューターを用いて開発を行うシステム開発のことを示します。
かつては用途によって使い分けられていたコンピューターの機能を、統合して1台で完結できるようにした高性能コンピューターを汎用機と呼びます。
高いセキュリティや耐久性が必要となる基幹システムの開発に主に用いられます。
主な言語としてはCOBOLが用いられています。
3つのシステムについてメリットを比較
Web系 | オープン系 | 汎用系 | |
---|---|---|---|
機能面 | リモートでの開発が可能 | 使用できるプログラミング言語が豊富 | 高速・大量のデータ処理が可能 |
費用面 | コストが安い | 圧倒的なコストパフォーマンスの良さ | 開発コストが高い |
その他 | 即戦力の需要が高い | 人材の需要が高まっている | 人材の需要が高い |
Web系
Web系システムで開発を行う最大のメリットとして、リモートワークが可能であることが挙げられます。
インターネットを介して行うことができるため、リモートで作業をすることができます。
また、コストの安さも魅力の1つです。
汎用系の開発と比較すると、Webブラウザ上から開発を行うことができるためコストを抑えることが可能です。
オープン系
オープン系システムで開発を行うメリットとしては、開発の柔軟さが挙げられます。
使用できるプログラミング言語の種類が豊富な他に、開発途中や開発後の変更が用意な点、さらに汎用系の開発と比較してコストパフォーマンスが高い点など、開発に関わる様々な点で器用な点が目立ちます。
また、近年では一般的なコンピューターの性能向上により、一般的なコンピューターでも開発が容易化しており、オープン系のシステムが用いられる場面も増えました。
それに伴い、最近ではオープン系のシステム開発に関わる仕事の需要も高まっています。
汎用系
汎用系システムで開発を行うメリットは、大量のデータを高速に処理できるという点です。
汎用系システムは主に大企業の業務処理や、基幹システムに用いられることが多く、大企業で用いられるシステム、その中でも特に金融・流通・メーカー系といった大量のデータを処理する必要がある分野で需要が高いです。
3つのシステムについてデメリットを比較
Web系 | オープン系 | 汎用系 | |
---|---|---|---|
機能面 | 使用されるプログラミング言語が専門的(Web系の開発以外で使われることが少ない) | 高機能すぎるデータ処理は難しい | 使用できるプログラミング言語が少ない |
費用面 | 特になし(コストパフォーマンスが良い) | 特になし(コストパフォーマンスが良い) | コストが高い |
その他 | 特になし | 人材が不足している | 人材が不足している |
Web系
Web系システム開発のデメリットとして、使用するプログラミング言語が専門的である点が挙げられます。
Web系システム開発では、開発効率を向上し、高速の開発を可能にするためにWeb系の開発に特化したプログラミング言語が用いられていて、他の分野で用いられる機会のない言語を扱えるようになることが必要な点に注意が必要です。
また、近年ではコンピューターの性能向上に伴い高性能なシステムも開発できるようになっているものの、やはり専門的なシステムや高いデータ処理能力を必要とするシステムでは汎用系による開発の方が優れていると言えるでしょう。
オープン系
オープン系システム開発のデメリットとして、人材が不足している点が挙げられます。
オープン系システム開発はリモートワークが可能な点や、一般的なコンピューターの性能向上に伴い需要が高まっていますが、需要の増加に対して人材の数が不足していることから、人材不足が問題となっています。
また、Web系と同じように、近年ではコンピューターの性能も向上しているものの、専門性の高いシステムに関しては汎用系による開発には及ばないでしょう。
汎用系
汎用系システム開発のデメリットとしては、システム開発に用いられる言語が専門的であり、近年では用いられることが少ないという点が挙げられます。
また、開発に必要なコストが高いこともデメリットの1つです。
近年の一般的なコンピューターの性能向上に伴い、それらを用いた低コストの開発が主流になったことから、現在では汎用系の開発は少なくなっています。
さらに、こうした背景から汎用系システム開発に携わる人材の不足により、汎用系のシステム開発に用いられる言語を扱える人材が近年では減少しています。
汎用系システム開発に必要なプログラミング言語を扱える人材はこれからも減少することが予想されています。
日常に使用される3つのシステムの具体例
Web系
Web系システムが用いられている例としてはECサイトや口コミサイト、予約サイトなどが挙げられます。
具体的には、楽天、Amazon、食べログ、ぐるなび、HOTPEPPER、じゃらんと言ったサイトが当てはまります。
他にもSNSなどもWeb系システムに該当し、Webブラウザ上で利用できるアプリケーションはWeb系システムが用いられていると言えます。
オープン系
オープン系のシステムは、受発注管理システムや在庫管理システム、顧客管理システム、給与管理システムなど、高い専門性を持った業務用のシステムに用いられることが多いです。
また、専門性の高さだけでなく、WindowsやMacで利用できる汎用性の高さも特徴であるため、幅広いシステムに用いられています。
汎用系
汎用系システムは、高い計算能力と高度なシステム開発が可能なため、高いセキュリティや耐久性などが求められるシステム、多くのデータを取り扱うシステム(金融系や流通系、メーカー系などの企業の基幹システムなど)に用いられます。
その性質やコストの高さなどから、汎用系システムを用いる企業は限られた大企業のみとなっていて、現在では、昔から引き続き汎用系システムを採用している企業に主に用いられています。
【最短で開発する方法】Web系システムの開発を検討している場合
これまでそれぞれのシステムごとのメリットや使われている言語について解説しましたが、Web系のシステムの開発を検討している場合には、パッケージ開発によって簡単に開発が行えます。
パッケージ開発とは、あらかじめ用意されている機能を組み合わせることで開発を行う方法です。
用意されている機能を使うことでプログラミング言語によるコーディングを行う必要がなく、Web系開発の難点であったプログラミング言語の専門性の高さが解消できます。
また、開発期間やコストに関しても一般的な開発方法と比較して大幅にカットすることが可能で、効率的な開発のためには活用することが効果的です。
まとめ
本記事では、3つのシステムの種類について、特徴・メリット・デメリット・具体例の側面から比較しました。
それぞれの種類について理解したうえで、目的に合ったシステム開発を行うことが重要です。
また、どの種類のシステム開発を行うかだけでなく、パッケージ開発のようにシステム開発の方法選びも重要です。
特に、パッケージ開発はあらかじめ用意された機能を使う関係上、特定のジャンルに特化したサービスを選ぶことが効果的です。
例えば、マッチングサイトを開発するならマッチングクラウドがおすすめです。
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是非活用してみてください。