Webアプリの開発には、開発言語の選択とフレームワークの選択が重要となっています。
しかし、数ある開発言語やフレームワークの、それぞれの特性や適性について把握している人は多くないでしょう。
そこで、本記事ではWebアプリの開発に使用されるプログラミング言語やWebアプリの開発で用いられるフレームワークについて解説します。
また、簡単にWebアプリを開発する方法についても紹介しているため是非活用してみてください。
目次
Webアプリとは?
Webアプリとは、Google Chrome やMicrosoft EdgeなどのWeb上(インターネットブラウザ上)で利用される、Webの仕組みを利用したアプリケーションのことを示します。
Webアプリは、表示や操作自体はブラウザ上で行われるものの、実際にはWebサーバー上で動作していることが特徴です。
例としては、動画サイト、SNS、ネットバンキング、ECサイトなどが存在します。
ネイティブアプリとの違い
ネイティブアプリとは、スマートフォン用のアプリケーションのことを示します。
Webアプリとネイティブアプリの違いは、「インターネットにアクセスする必要があるかどうか」という点です。
例えば、動画サイトやSNSのように、インターネットにアクセスしなければ利用することができないサービスはWebアプリです。
一方で、スマートフォンに内蔵されている写真アプリから撮影した動画を見るなど、インターネットがない場合でも行うことができるサービスがネイティブアプリです。
このように、インターネットにアクセスすることが機能上必要なものがWebアプリ、端末内にデータが保存されていてインターネットなしでも利用することができるものがネイティブアプリだと考えることができます。
Webアプリの開発に使用されるプログラミング言語
HTML
HTMLはブラウザ上に文字や画像を表示させるための言語です。
ブラウザ表示に必要な言語であり、アプリケーションをWeb上で利用するために欠かせない言語だと言えるでしょう。
CSS
HTMLによって表示される文字や画像を、修飾するための言語です。
色をつけたり、文字のサイズを変えたりするなどデザインを変更することができます。
PHP
動的Webページを作成するために用いられる言語です。
動的Webページとは、いつアクセスしても同じ情報が表示される静的ページに対して、状況に応じてアクセスする度に違う情報が表示することができるページのことを示します。
具体的には、掲示板サイトやSNS、ブログといった人の書き込みによって情報が更新されるものや、動画サイトやショッピングサイトなど人によって異なるものが表示されるサイトなどが例として挙げられます。
Python
Pythonは、サーバー処理やAI、機械学習などを組み込むときに用いられる言語です。
JavaScript
Webページにアニメーションや演出などの動きを加えたり、サーバーの処理をしたりするのに必要な言語です。
Webアプリの開発で用いられるフレームワーク
MVC
MVCモデルは、データと業務処理に関するモデル(Model)、ユーザーに結果を表示するビュー(View)、ユーザーの操作を処理するコントローラ(Controller)に分けて開発を行うモデルとなっています。
MVCモデルのメリットとしては、それぞれの要素ごとに個別で開発を行うことが出来る点であり、後から改修を加えたり機能を追加したりということも行いやすいです。
このようなメリットから、近年のWebアプリケーションではMVCモデルが採用されていることが多いです。
MVVM
MVVMは、Model、View、View、Modelの省略で、双方向のやり取りが可能な点が特徴です。
画面上の項目や、データベースの内容の変化を画面に反映するといった目的で用いられていて、例としてはTwitterやYoutubeのコメントなどが挙げられます。
リアルタイム性を重視したアプリケーションでは用いられることが多いです。
MVP
MVPは、Model、Veiw、Presenterの省略で、ソースコードの変更耐性が高い点が特徴です。
Webアプリケーションではプログラムを変更する頻度が多い中で、Presenterに機能を集約させることで、状態の変化が及ぼす影響を小さくした方法です。
Webアプリを開発する流れ
要件定義
はじめに、アプリケーションの仕様を決めることからアプリ開発は始まります。
Webの開発では、どのような画面を表示させるか、どのような操作をすることでどのように画面に反映されるのかといった、細かいレイアウトを決める段階になっています。
また、システムの内容以外にもプロジェクトのスケジュールや開発予算、制作メンバーなどあらゆることについて計画する必要があります。
要件定義によってプロジェクトは進むため、プロジェクトの成否は要件定義にかかっていると言えるでしょう。
それほど、要件定義は重要な工程となっています。
基本設計・詳細設計
基本設計・詳細設計では、システムに実装する機能の仕様を決定します。
どのようなプログラミング言語を用いてコードを記述するかなどもここで決めることになります。
ブラウザやサーバー、データベースなど、目的や機能に応じて必要な言語は異なります。
プログラミングはこの工程で作られた設計書を元に開発が行われるため、スケジュールの遅延や予算オーバーを防ぐためには、ここで緻密な設計を行う必要があります。
開発
設計が決まれば、実際に開発を行う段階になります。
開発ではどのようなフレームワークで行うかを選ぶことが重要です。
フレームワークとは、プログラミングの工程ごとの雛形であり、プログラムを構成する部品のようなものです。
開発する部分に応じて適切なフレームワークを選択することで、開発が円滑に進みやすくなるため、フレームワークの選択はシステム開発に大きな影響を与えるでしょう。
テスト
開発が終われば、最後にテストを行いましょう。
デバッグなど不具合の検証を行い、問題がなければ開発は完了となります。
Webアプリの具体例
BtoCでの具体例
Googleにも、様々なWebアプリが機能として搭載されており、交通ルートの検索や地図機能、メールや電卓など様々な種類が存在します。
開発言語は、C、C++、Java。
JavaScript、Python、Goなどが用いられていて、これらの言語はGoogle社内で開発用の標準言語として定められています。
食べログ
食べログは、飲食店の口コミや予約、検索などが行えるWebアプリです。
開発にはRubyが使用されていて、会員登録、ログイン、検索、予約機能、口コミ機能などの作成に用いられています。
SUUMO
SUUMOは、住宅や不動産を探したり、売買をサポートしてもらったりすることができるWebアプリとなっています。
開発にはJavaが用いられています。
BtoBでの具体例
ランサーズ
ランサーズは、クラウドソーシングサービスとなっていて、業務委託案件を受注したい人と発注したい人をマッチングするWebアプリです。
企業やフリーランスなどを結びつけるBtoB向けのアプリです。
クラウドワークス
クラウドワークスは、日本最大級のクラウドソーシングサイトで、様々な分野の業務委託案件を依頼・受注することが可能です。
開発言語はRuby、JavaScriptなどが用いられています。
Webアプリの開発ならパッケージ開発がおすすめ
Webアプリを開発するためには、適した開発言語やフレームワークを選ぶことが重要です。
しかし、様々なアプリを開発しようと思った場合、それぞれに合わせたものを考えることはコストが大きいです。
そこで、Webアプリの開発にはパッケージ開発がおすすめです。
パッケージ開発はあらかじめ用意されている機能を組み合わせるだけで開発が行えるため、開発言語を気にせずに開発が行えます。
まとめ
本記事では、Webアプリとは何かについてから、Webアプリの開発に用いられるフレームワークについてに加え、Webアプリを開発する流れ、Webアプリの具体例について解説しました。
Webアプリの開発の成功には適切な開発言語の選択やフレームワークの選択、パッケージ開発の活用が重要です。
さらに、Webアプリの中でもマッチングサイトを開発する場合は、マッチングクラウドを活用することがおすすめです。
マッチングクラウドではマッチングサイトに必要な機能を取り揃えており、追加費用0円で全て使うことができます。
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